『孤独の太陽』収録曲『すべての歌に懺悔しな!!』で喧嘩を売った桑田佳祐
桑田佳祐が出したアルバムに『孤独の太陽』というアルバムがあります。
その当時、エリック・クラプトンが『アンプラグド』を出した影響で、
アコースティックギター1本で
フォークを奏でる、
フォークブームが起こっていました。
フォーク・ソングと言えば、
ギター1本で、
時代や社会を批評し、
世の中にその真意を問う曲が多かったりします。
そんな風潮の中で出された『孤独の太陽』収録曲の、
- 『すべての歌に懺悔しな!!』
がかなりの問題となりました。
曲を聴きながら歌詞を読むだけで、
2・3のアーティストが浮かんでくるぐらい非常にリアリティのある楽曲で、
桑田さん、
刺激が強すぎますっ!
刺激が強すぎますっ!
以下 歌詞略 こんな箇所が頻繁に…!ゆうべもゆうべ脳ミソ垂らして女に媚を売る歌が得意な猿なのに 高級外車がお出迎えスーパースターになれたのは世渡り上手と金まかせ大学出たって馬鹿だから常識なんかは通じねェ道化も道化 うんざりするような生き様シャウトすりゃ儲かる話とクスリにゃ目が無い バカヤロ様がいる
- 長渕剛か?
- 矢沢永吉?
を思い浮かべておりました。
と、言うのもその当時は、
- 売れたアーティストがドラマに引っ張りだこになる
のが流行っていたからです。
そして、この曲の真の意味も、
アーティストは楽曲で稼ぐべきで、
芝居で稼ぐのは偽物だっ!
ファンに失礼だ!
という桑田佳祐の愛の叱咤であると受け止めておりました。
当の対象が長渕剛であると判明したとき、
問題が大きくなり、
長渕剛サイドからも反撃がくわえられます。
テレビドラマ『とんぼ』で売られた喧嘩を買う 長渕剛
ドラマ『とんぼ』で、
- そんなクソみたいな歌、消せ!コノヤロー!
というセリフがありますが、
長渕さん、
それ、サザンの『みんなのうた』ッス(冷や汗)
それ、サザンの『みんなのうた』ッス(冷や汗)
これが喧嘩というものだと思いました。
- 桑田佳祐が売った喧嘩を、
- 長渕剛は文字通り買いました。
アーティストはアーティスト 喧嘩ですらアートになる?!
この構図は ZEEBRA VS Kjに似ていて、
どちらかと言えば、
- 大衆受け(マス受け)のする桑田佳祐と、
どちらかと言えば
- 野郎ウケ(男ウケ)するコアなファンを持つ長渕剛
との戦いです。
ジャパニーズヒップホップでは、
- 大衆受けがKjでしたし、
- 野郎ウケがZEEBRAでした。
- ジャパニーズヒップホップの重大事件簿 ZEEBRA(ジブラ) VS Dragon Ash(ドラゴンアッシュ)Kjの話
- https://www.onechan1977.com/hiphop/dragonash.kj
どちらが悪いとは一概に言えないのですが、
実際、長渕剛の演技はよかったと思います。
ヤクザ映画やヤクザなドラマに引っ張りだこだったのですが、
それは演技力が高く、
まさに
でした。
- そのもの
でした。
そして、おそらくそれを見たい視聴者の方も多かったのが本音のような気がします。
それは、おそらく、
- そのもの
だったからなのだと思います。
悪さに憧れて悪いことをしてみたり、
チョイ悪をファッションだと勘違いしている人を見かけます。
ですが、悪さは、実際、
- そのもの
であることが多く、
- 長渕剛の消せない“過去” 度重なる女優との不倫、大麻所持で逮捕、暴行疑惑で訴訟
- https://biz-journal.jp/2015/03/post_9204.html
- 絶望しかない札つきのワル ヒップホップ界の超絶エリート アナーキーの話
- https://www.onechan1977.com/respect/Anarchy
日本のアーティストは、
- リリースした楽曲に義務や責任を求めたり、
- パクることをやめてオリジナリティを求めたり、
とかく他人に高度な倫理観を求める傾向が指摘できます。
求めるだけならかまいませんが、
それにより喧嘩に発展してしまうことの方が、
- ファンを悲しませる結果になる
ことを忘れているような気がしてなりません。
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