暗い時代は残酷な事実を見つめるのが難しくなる理由
新型コロナの影響で暗いニュースであふれていたりします。
- 鹿児島市 殺人事件 妻と娘の死因は失血死
- https://news.yahoo.co.jp/articles/e1fba5603ccf219a9eabf3d776db6ca6cfe18097
それにより、
- 暗いニュースから目をそむけたり、
- 暗いニュースを見ないようにする方法もひとつの方法
なのですが、
下がってゆくチャートと同じで、
- 見なかったことをもって、
- なかったことにはできない
からです。
- たとえ見たとしても、
- たとえ見なかったとしても、
- その事実やニュースは残酷なまでに事実
である場合がほとんどだからです。
そこで本日は、
この残酷な事実に目を通しつづけたマルクスの相棒である
エンゲルスの話をしたいと思います。
この残酷な事実に目を通しつづけたマルクスの相棒である
エンゲルスの話をしたいと思います。
産業革命時、豊かな国イギリスの平均寿命は15歳だった
マルクスとエンゲルスは共同で『資本論』を書き上げたことで有名ですが、
マルクスとエンゲルスもイギリスの産業革命に問題を抱いたので、
共産主義を唱えました。
その当時のイギリスは産業革命のまっただ中で、
技術的革新を遂げた蒸気機関によって、
寝る必要がなくなった機械がどんどん生産をおこなうので、
それに付き合う人間が悲鳴をあげる事態に陥っていたからです。
このころのイギリスのマンチェスターの模様はエンゲルスの
に詳しいです。
蒸気機関の燃料に石炭が使用されていたため、
炭鉱労働者は疲れた感覚を麻痺させるために紅茶にアルコールを混ぜて働いていた
事実もうかがい知ることができます。
事実もうかがい知ることができます。
事実、このころのイギリスのマンチェスターの平均寿命は15歳と言われていて、
多くは子どものころから働いて、
早くに亡くなっていた事実です。
- 産業革命当初英国で平均寿命15才の都市が出現
- http://www.kikukawa-dent.jp/article/14290508.html
平和ボケの国では学校へ行くのが当たり前なのですが、
豊かだから学校へ行けるのであり、
- 貧しければ学校へ行く余裕すらなく働かなければ生きていかれない
からです。
イギリスのマンチェスターの子どもは早くに子どもを産んで、
早くに亡くなってしまう場合がほとんどでした。
それだけ幼少期の栄養状態や成長状態も悪く、
また働く場所や住む場所まで劣悪な環境で過ごしたみたいです。
虐待や性的な乱れもこの貧困に多く見られ、
マルクスやエンゲルスは非常に問題視していた記憶があります。
社会問題が表面化してくるとき、人が悪いのではなく制度に制度的な欠陥が発生している
これはこの人たちが悪いのではなく、
資本主義という制度が、
資本を蓄積して膨張してゆく過程で、
豊かな人と貧しい人を分断し始めるので抵抗しようのない問題であります。
つまり、
とマルクスとエンゲルスはとらえました。
- 資本主義という環境が悪い
とマルクスとエンゲルスはとらえました。
その頃のイギリスは産業革命まっただ中の豊かな国でした。
ですが、足元では平均寿命がわずか15歳という実態もあったワケなのです。
それは賃金が支払われていたので、
奴隷ではなかったのですが、
内実は奴隷以上に悪くて、
平均寿命を縮めた実態をうかがい知ることができると思います。
コロナ禍の今も似ていて、
- 虐待や性的な犯罪が増えている
のですが、
その背後には貧困や劣悪な労働環境といった問題が横たわっています。
世間の多くの人たちは、
犯罪を犯してしまった当人だけを激しく叩きますが、
事実はその逆で、
制度の方が悪い場合がほとんどです。
- 元ビルメンが教える 大阪のビル火災のビルメン的考察について
- https://www.onechan1977.com/buildingmen/aboutbuildingfir
制度的な問題を抱えるとき、
人は乱れ、健康を害します。
それは虐待や性的な乱れから始まって寿命に及びます。
ですが、その多くは劣悪な労働環境や居住環境である場合が多いので、
そういったときは、
人を問題視するより、
制度を問題視した方がいいということをエンゲルスから学んだ気がします。
それは不都合な真実で、
暗いニュースなのですが、
事実だけが述べられている
からです。
エンゲルスは『イギリスにおける労働者階級の状態』の中で次のように述べます。
エンゲルスは『イギリスにおける労働者階級の状態』の中で次のように述べます。
「最初のページから最後のページまで私は英国のブルジョアジー(資本家階級)に対する公訴状を書いたのだ」—
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