病院閉院

医療崩壊は知恵をしぼる段階ではなく人的資源の絶対数が足りない


医療がひっ迫して医療崩壊へ至るという警告が日本医師会を含め、さまざまな関係各位から提言があったりしています。


そこで経済を回す論者は感染症の2類をはずして5類にするとか、単純に医療にリソースを集中させて医療崩壊を防ぐよう提言を行なっているのですが、医療崩壊は単純に人手不足の問題なのでリソースを集中したところで防げない事態なのだと思います。


これは学歴とか頭がいいとかの問題ではなく、単純に足し算や引き算の数字の問題で解決ができる問題です。

現に少子高齢化の影響で、人手不足だからです。

そのことを詳しく考察してまいります。

地方では年金をもらいながら働くのが現実


経済を回すという論者はおそらく若者が働いていて、若者が感染しても無症状や死なないことを想定しているものと思われます。

おそらくそれは東京や大阪など都市圏の話であるような気がします。

地方はとっくに高齢化していて、近所のコンビニなんかでも60代や70代のおじいちゃんやおばあちゃんが働いています。

コンビニにかかわらず、建設業や警備員なんかででもメインは60代や70代であったりもするほど高齢化は深刻です。

なので、Go Toを止めない場合、感染者がいるか?どうか?わからない環境で働きますし、Go Toを止めたにしても経済活動がつづくかぎり、この60代や70代の働く方々も働きつづけることになります。

つまり、地方においては60代や70代を過ぎても働かなければいけない現実があるということに無理解のような気がしています。

高齢者で年金生活者はごく一部の現実


大手の企業を退職して年金で悠々自適に暮らすのはごく一部の限られた人たちで、その他多くの自営業や国民年金の人たちは年金が足りなくて働いているのが実際なのです。

なので、東京で感染者が増えたり、医療現場がひっ迫したりといった事象は、東京なら人手が多いので解決が可能な問題ですが、地方においては人手自体がいないので、物理的に解決が困難な問題になるのです。

なので、北海道の旭川のように自衛隊が派遣されるのです。


仮に看護師さんを辞めた分、求人をかけたところで人的資源が枯渇しているので集まらないのだと思います。


同じことはさまざまな産業でも起こりえます。

つまり、医療の現場で看護師さんが足りなくなったように、

  • コンビニではコンビニの店員さんが、
  • 建設業では土方の方が、
  • 警備員では警備員の方が

足りなくなるのです。

感染したとしても助かればいいのですが、助からなければその分、人が足りなくなります。

今後、人手不足が深刻な地方へたびたび自衛隊は派遣される


新潟で雪が降って車が立ち往生してしまい自衛隊がかけつけました。


これも人手不足だからです。

多分なのですが、今後いろんな所で自衛隊が呼ばれ駆けつける場面をよく見る光景になると思っています。

それほど、地方での人手不足は深刻なのです。

この人手不足の現象が、たまたま医療から始まり、医療崩壊でスポットライトを浴びてますが、感染が拡大すればさまざまな産業で人手不足が深刻になるのです。

再三申し上げておりますが、これはお金の問題ではなく、命や人的資源の問題だと考えております。

そして、経済を回すという発想が、これらの人手不足や医療費を上回るとは思えないからです。

感染者が増えれば感染者が増えるだけ仕事が増えるのです。

それはPCR検査の医療費もありますし、欠員したスタッフの補充もありますし、欠員した看護師さんの補充もあります。

保育園で感染者が出れば休園となりますし、休園となれば保育の仕事も加わります。

それで離脱する看護師さんやお医者さんもいたりします。


介護施設でクラスターが出れば介護施設は営業停止します。

そうなれば介護の仕事も一つ増えるのです。

それで離脱する看護師さんやお医者さんもいたりします。

つまり、人がいなければいくらお金があっても人手が集まらず仕事は進まなくなります。

なので、もっとも融通がきく自衛隊が駆り出されている事態なのだと思います。

それは単純に感染症の指定を2類から5類に引き下げたところで変わりませんし、保健所や医療の問題だけではなく、連関した経済問題なのだと思っています。

逆に言えば、経済を止めたにしても感染者が抑えられればこれらの新たな仕事はなくなるので、ある意味回っていると言えるのです。