
コロナ禍で子どもの自殺が増えている理由
新型コロナの影響で子どもの自殺も増えている話がニュースになりました。
- 小中高生の自殺、過去最多 コロナで大幅増、女子高生突出―文科省
- https://www.jiji.com/jc/article?k=2021021500805&g=soc
- 児童生徒の自殺者急増 最多479人 コロナ禍の社会不安影響か
- https://mainichi.jp/articles/20210215/k00/00m/040/214000c
この件について、ともすれば新型コロナに関する論争が高齢者と現役世代にのめり込みすぎて、肝心な子どもたちの視点が置きざりにされている問題をはらんでいます。
経済を止める話であったり、緊急事態宣言を延長する話も高齢者や現役世代の間で論争が繰り広げられているからです。
ですが、自殺者も増えつづけ、女性の自殺者も増え、子どもの自殺者も増えつづけ、だんだんとその被害は顕著になりつつあります。
- 10月の自殺者増加をめぐる永江一石氏とひろゆき氏の二つの考え方について思うこと
- https://www.onechan1977.com/debate/Nagae-Hiroyuki
そこで当ブログではきれいごとを廃して、
- 親は親の視点で世の中を眺めますし、
- 子は子の視点で世の中を眺めている
ので自殺者も増えてしまう理由に言及してまいります。
親は親のせいだと思いたくない世界を見ている
新型コロナの影響で不景気になり、仕事を失ったり、貧しくなったりしてしまいます。
- 日本がコロナ禍で行き詰まる一方、台湾とベトナム経済が好調なワケ
- https://news.yahoo.co.jp/articles/68600746264d7d421e74c273f4e96ccdbebfe73e
それはそれで現実なのだし、現実を受け止める必要があります。
不景気になったことはしょうがないことだし、仕事を失うのもしょうがないし、貧しくなることもしょうがないのです。
それは決して誰のせいでもなく、新型コロナウィルスが悪いのです。
ところが、この貧困も親にしてみれば子どもの貧困と思いたかったり、子どもの元気がなくなってたら病気にしてしまいがちになります。
- まるで学校教育! 『子どもの貧困』と言えちゃう日本人のイカれた考え方の話
- https://www.onechan1977.com/Japan/childpoverty
ですが、本当にそうなのか?
考えてみる必要があるのです。
親は親の都合のいいように世界を解釈し思い悩む
私も中学校の頃、学校へ行かなくなり不登校になった経験があります。
それは学校へ行きたくなかったからです。
ですが、ウチの母親はそのことで気を病み、祖母に相談し、神社でお祓いをしてもらったことがありました。
私に何か厄がついていたとのことで祓ってもらったそうです。
ですが、それって母親がそのように解釈したいだけであり、学校へ登校するのが普通で、学校へ行かないことが異常であるという二元論の立場だからです。
- それは誰が決めたのでしょうか?
- 普通も?
- 異常も?
- 答えはウチの母親の頭の中の出来事なのです。
一方の子どもの私はそれを悪いと思いこみますし、悪いことをしている空気に襲われました。
ですが、
- よ〜く考えてみてください。
- ただ学校へ行ってない
だけの話なのです。
学校へ登校して悪さをしている人もいますし、他人に迷惑をかけたり、いじめをしている人もいるのです。
そしたらどちらが悪いのか?
ご理解いただけると思います。
つまり、親も親だし、親は親で自分の都合のいいように解釈したい傾向があるという点です。
うまくいかなくなると子どものせいにしたいのは親の方
これは子どもの不調にも言え、子どもが他の子と違っていたり、他の子と差ができるとあせってしまうのか?
発達障害であったり、病気にしたがる傾向が認められます。
- まるで学校教育! 『発達障害でよかった』と言えちゃう人の考え方の話
- https://www.onechan1977.com/notgood/developmentaldisability
それは病気にすることで自分には落ち度がないような認識におちいるからです。
ですが、
- よ〜く考えてください。
病気であろうが、なかろうが、それはそのままその子の個性であるし、受けとめるしかないワケなのです。
支援学校もそうなのですが、支援という言葉の中に支援であれば何をしてもいいという風潮があるのも真実で、支援に群がるビジネスもある点が問題となってまいりました。
はじめは発達障害や支援を必要とする子だったのですが、その支援がビジネスや経営で成功するとき、マスコミと同じで不安を煽り、またさらに支援を必要とするのが問題であると教育関係者も指摘しはじめました。
弱者がさらに弱者をいじめ、弱者が弱者をたたく世界は連鎖してゆく
いつの時代も弱者が食いものにされ、弱者ほど不安にさらされます。
それはそれで事実だし、それはそれで非常に気をつけなければいけない問題です。
ただそれをよく考えずに、深く考えないで自分の都合よく解釈したいだけであるならば問題だと思います。
不景気もそうですし、不安もそうですが、人間は弱れば弱るほど弱気になります。
そして、やはり正常性バイアスで解釈したい方向へ解釈してしまう傾向があるのです。
なので、よほど意識的に考えないかぎり、弱みや不安は過度に煽られ、まったく意図しない方向まで歩みをすすめてしまう場合があります。
私が観察するかぎりでは、やはり、
- かわいそうや
- なんとかしない
という思いにつけこんだ共感が多いように思います。
- 子どもを自殺に追い込むのは親や世間の『かわいそう』や『普通』という概念
- https://www.onechan1977.com/usually/kawaisou
- 子どもの為と言う発想の話
- https://www.onechan1977.com/archives/5525473.html
ですが、
- かわいそうや
- なんとかしたい
も結局は本人によるところが大きく、本人が気がついて変えていかないことには抜本的には治りません。
それを親の型や他人の型に当てはめて考えるから、差別や偏見の土壌になりえますし、型からはずれた者に対しての指摘が過剰になるのだと思います。
- ですが、その型ってなんですか?
一人の人間が目の前で成長しているのに当てはめる型ってあるんですかね?
私からしてみれば暗い顔をしている人たちに厄がついているのでお祓いしてあげたいぐらいです。
- そうすれば幸せになれるんですかね?
- お祓いしたぐらいで…。
気の持ちようだと思いますよ…。
だって、お祓いってワッシャワッシャやって塩まくだけッスから…。
そういう世界をみんな見たいのですかね?
そして安心したいのですか?
コメント