Kim Kyung Hoon / Reuters 森会長

森会長の辞任後、二転三転で迷走するオリンピック人事


森会長が女性への差別的発言をして辞任に追い込まれ、会長職を辞任しました。


その後継候補をめぐり後任に橋本聖子五輪相が一本化の方向で検討されているのですが、橋本聖子五輪相をめぐっても過去にセクハラ疑惑があり、問題は山積みとなっております。


この経緯をめぐっては先に川淵三郎氏が森会長からの密室人事をめぐって会長職を辞退した経緯もあるので二転三転し、また二転三転しそうな政治ゲームの様相を呈してまいりました。

逆に言えば橋本聖子五輪相を後任にすることにより、のちにセクハラ疑惑で批判され、やっぱ森会長との思惑も透けて見えたりします。

それほどこういった手法は老害に多いがよく散見される「泥水」を飲ませるやり方だからです。

女性があまり怒らないという不思議な問題


ですが、この女性の差別的発言をめぐって女性があまり怒らないというのは素直な驚きでもありました。

と言うのも私は販売職で女性スタッフの多い職場で働いていたため、こういう差別的な発言をすると

  • 口もきいてもらえなかったり、
  • 下手すりゃ言うことをきいてもらえなくなったりする

からです。

  • 中国人をバカにすれば中国の人が怒ります。

  • 女性をバカにすれば女性が怒る

のは当然な反応だからです。


  • そんなこと、考えなくてもわかるべ?

  • バカけっ?

それなのに後任に橋本聖子五輪相が一本化の方向で調整されたり、穏やかにすすんでゆく光景にはむしろ素晴らしさすら感じます。

  • 女性がたくさん入る理事会は時間が掛かるや
  • 女性がしゃべり過ぎる

と言った差別的発言が許されるのはむしろ

  • 女性の少ない職場か?
  • 女性とあまり働いたことがない職場

だから可能なのかもしれません。

女性の多い職場であれば、それにより、

  • 会議はボイコットされますし、
  • 役職も辞退されて、
  • 言うことをまったく聞いてもらえなくなる

からです。

それぐらいその差別的発言により進むものも進まなくなる恐ろしさや責任を含んでいるのです。

なので、森会長が女性への差別的発言を口にしたとき、気持ちはわかりますが言ってはならない発言でした。

なぜなら、言うことにまったくのメリットがないからです。

それにより会議はより長引きますし、さまざまな場面でボイコットを生んでゆくからです。

森会長がそのことを知らなかったのはある意味、権威があったからで権威こそが言い出しにくい空気を作っているからなのです。

だから女性もそんなに怒れないのだろうと思います。

内心は怒っているのに…。

高齢化の影響で言わなくてもいいことを口に出す 密室人事がモロバレ


オリンピックにたずさわる方々もすっかり高齢化してしまい、川淵三郎氏へ後任が内定したときも川淵三郎氏が、うっかりも、

  • 森会長からの電話

を口にしてしまいました。


これはおそらく当人もヒヤッとしたところかも知れませんが、通常、ダメになって辞任した人から電話で後任を告げられても、その思いは嬉しいのですが口にしてはいけないことだからです。

  • なぜダメになったのか?

  • 理由をよく考えましょう。

  • 森会長が女性に対して差別的発言をおこなった

からです。

その差別的発言をおこなった人から後任の依頼を受けるということは、そもそもその人はダメにならなくてもよかった人の場合だけです。


内閣の支持率が高いときに内閣を改造するのは許されますが、内閣の支持率が低いときに内閣を改造をする人はあまりいません。

それは解散した方がいいという答えだからです。

高齢化の影響でこうした言ってはいけない発言がうっかりも口に出されて問題が表面化してきているようにも見えます。

たとえ密室人事であったにしても川淵三郎氏が言わなければわからないことであったし、言ったことによって背後に森会長の影響力があるという事実は承認することができなくなってしまうからなのです。

高齢化は日本の課題です。

ですが、高齢化で後任選びや事業継承などさまざまな引き継ぎに問題を抱えるのが日本の課題だとも思っています。

高齢化で高齢化のまま偉いポストについているので、ちょっとした発言の間違いやちょっとした判断ミスや決断ミスが大ごとに発展しているような気もします。

私は介護職も経験しているので、どちらかと言えばこれは認知症の初期の症状であり、物忘れや感情の起伏も激しくなっている状態のような気もします。

言ったことも言ってないと言い張りますし、

注意をして詰めよれば怒ったりする点が似ているからです。

とは言えオリンピックのリーダーは必要だし、会長の後任も選ばなければならないのですが、二転三転し、また二転三転している間に東京オリンピックの開催時期を忘れていないのか?心配になるのです。