共依存

高齢者の命を守って若者で経済を回すのは無理


新型コロナの影響で、

  • 経済を回せと主張する人と
  • 経済を停止すべきだと主張する人に

意見が分かれたりします。

ですが、この問題を考えるとき、

  • 経済を回せと主張する人の中にもさまざまな混乱や矛盾

が見られることに気がつきにくいと思います。

それと言うのも、

  • 高齢者の命を守り若者で経済を回せ

と主張するからです。

ではなぜ、この主張が矛盾するのか?

本日は考察を加えてまいります。

若者は主にワーキングプアな状態に置かれている


新型コロナに入ってから人びとの関心はもっぱら新型コロナウィルスなので、経済のさまざまな問題は忘れさられ、棚上げにされました。

ですが、格差社会やワーキングプアの問題は以前より指摘されていて、高齢者の命を守るために経済を回すとしても、若者がその原動力になりえないという事実です。


コロナ渦の時短営業や倒産や閉店なんかで仕事を失った人やシフトを減らされた人たちも多いのが実際です。


そして、かりに若者で経済を回すとしても若者自身がお金を持っていなければ、それらが飲食店からスーパーへ流れる金額も少なくなりますし、スーパーからアパレルへ流れるお金も少なくなるからです。

金は天下の回り物のごとく、次から次へと回していかないと経済が活性化することはありえません。

そして、高齢者の命を守るために若者が経済を回すとしても、日本特有のワーキングプアの問題で若者がお金をそんなに持っていなければ回らないのです。

逆に言えば海外では時給も高く、働いている人がワーキングプアになる現象は認められないので、働いていない人よりは豊かになります。

日本の場合、たとえ働いたとしてもワーキングプアであれば収入も低く、かつ社会保障や年金もひかれるので、回そうにも回らないという問題にメスを切りこむ識者がいないのが情けなくなります。


新型コロナやさまざまなデータを読み解くのは専門家なのですが、経済指標や富のかたよりについては盲目ですらあります。


なので、回るはずはなくどんどん貧しくなってゆくと思います。


貧困女子やパパ活問題に見られる経済を読み解く力


経済を考える場合、働いている人よりも社会的弱者の貧困状態がより深刻である場合、仕事のなさが深刻である場合が多いことをあらわします。


経済は好景気と不景気を繰り返します。

好景気は仕事がたくさんあるので問題は少ないのですが、不景気になると水商売や飲食店がダメージを受けるのがその典型です。

それは生産活動ではなく、サービス業だからです。

経済活動は常に生産活動で、物を生産して販売するのが生産活動にあたります。

たとえば自動車であればエンジンであったり、ブレーキ部品であったり、タイヤであったりします。

また、スマホのアプリもサービスですが、その設計のプログラミングは生産にあたるので、デザインや広告枠の設定なんかが生産活動にあたります。

通常はこの生産活動から収入を得るのに対して、不景気に突入すると物の生産が止まり仕事がなくなるので、収入がなくなります。

なので、収入がなくなれば節約に入るので水商売や飲食店に落ちるお金がなくなってしまうからです。

現にGoToキャンペーンのはじめの頃は銀座のママさんが出てきてカンカンに怒ってましたし、不景気の煽りをモロに受けてしまうのがその業種だからです。

ですが、その一番の原因はどちらかと言えば生産活動の低下なので、水商売や飲食店に原因があるワケではなく、お金を使う余裕がなくなってきている現象として読み解いた方が正解である場合が多いと思います。

青木雄二が好んで読んだドストエフスキーの『罪と罰』はロシア文学ですが、高利貸の老婆を殺した大学生のラスコーリニコフがはじめて罪を告白した女性のソーニャは家族を養うために娼婦をしていました。



仕事がなくなると言うことはそういうことなのだと思います。

ですが、日本の場合はこういった話しづらい問題から目をそむけて一緒に叩き、問題をなかったか?のようにする傾向がございます。


ですが、当ブログでは何度も申し上げているとおり、問題から目をそむけて一緒に叩き、問題をなかったか?のようにしても、

  • 事実は事実として何一つ影響を受けず、
  • 進行していっている

という問題なのです。

それを多分、

  • 臭い物にはフタをする

って表現するのでしょう?

なので、若い人や稼ぐ人で経済を回すと主張しても、

  • 若い人にお金はなく、かと言って
  • 稼ぐ人にも仕事はない

と解釈する方が妥当だと思います。

  • 緊急事態宣言も長引いています。

  • オリンピックも近づいています。

  • 一方で企業の倒産件数や失業者の数も増えています。

そろそろ帳尻を合わせるのにも限度が出てきているので、どちらかを殺してどちらかを生かすという発想に転換しないと日本は沈む国になってしまうと思います。