2021-08-02 治水工事7

貨幣経済の土台は物々交換 必要な物と不要な物の交換


貨幣経済や資本主義経済は、

  • 財やサービスと貨幣を交換します。

古くは物々交換で、

お米を生産した農家が、

鍛冶屋さんにお米を持ってゆき、

矢尻と交換してもらう

仕組みを、貨幣を媒介しておこなったのが貨幣経済のはじまりでした。

マルクス 資本論 1 (岩波文庫)
向坂 逸郎
岩波書店
2017-11-16


つまり、農家はお米を作ることに専念して、

お米を矢尻に変え、

鍛冶屋さんは矢尻を作ることに専念して、

矢尻をお米に変え、

お互いに生活していたからです。

狩猟で得た肉や魚などもまた、

違う必要な物に交換され、

  • それは同等の価値の物か?
  • 同等の価値の量で計算され、

それぞれが損をしないよう、

公正に決められた歴史があります。

商品(コモディティ)の価値はその生産に要する時間や労力が土台


商品(コモディティ)について考えるとき、

物そのものの価値もあるのですが、

その生産に要する時間や労力も含まれます。

また技術に対する熟練度や

その他もろもろのもっともらしい理由も

価値に含まれるからです。

2021-08-02 治水工事6

お米に関して観察すれば、

  • 土壌があり、
  • 田畑に種を蒔き、
  • 水を敷き
  • それを収穫することによって、
  • お米の生産が可能になります。


日照りがつづけば旱魃で凶作になりますし、

豊作のときはよくとれるので

値段が安くなったりします。

それはお米の取れ高に対して、

  • 少ないときは高くなり、
  • 多いときは安くなります。

また、土壌が荒れていたり、

水が足りなかったり、

作る人が減ってしまえば、

  • 取るのが難しいか?
  • 取れる量が減ってしまうので、
  • 同様に値段は高くなってしまいます。

値段が高くなると言うことは、

一般に値段が上がって、

  • 価値がある

と言えます。

鍛冶屋さんでも、

鉄の生産が足りなかったり、

鉄の量が減ってしまったり、

職人の数が少なくなれば、

同様に矢尻の価値は上がる

からです。

物価は商品を構成する要素から他の要素が値上げされればダブルパンチ・トリプルパンチで上がってゆく


だからこそ、商品を分析する際、

その商品にかかる経費を計算するのが、

  • 経済学や物価学の基礎

になります。

それは商品の生産に要するすべての要素を計算することにより

概算が可能だからです。

お米に関しては、

農家の人件費や、

土地代や土地の維持費の他、

トラクターなどの機材や、

田畑に水を引いたり、収穫してから加工したり、

袋詰めしたりと言ったもろもろの経費です。

インフレが物の値段を上げるのは、

これらの構成要件のひとつひとつを上げてゆく

からです。

つまり、人件費も高騰し、

土地代や土地の維持費も高騰し、

トラクターなどの機材や

田畑に水を引いたり、収穫するさいのトラクターの燃料(ガソリンや軽油)や、

袋詰めする袋の単価

などです。


それらは値上がりが一巡したあとに

はじめて生産物の価格に転嫁されるからです。

表だった値上げははじめ、

  • 直接的な影響を受ける生産物から上がります。

ですが、その生産物は、

  • 一次生産物で、

加工により、

  • 二次生産物や
  • 三次生産物に化けるとき、

当然、

  • 二次生産物や、
  • 三次生産物も値上げされるからです。

しかし、その値上げの幅は、

  • 一次生産物よりも、
  • 二次生産物や三次生産物の方が高くなります。

それは加工や生産過程により、

値上がりした種々の生産物を使っている物ほど、

  • 値上がり幅はダブル・トリプルに化ける

からなのです。


値上げは序章に過ぎない 今後、値上げの影響を受ける種々の商品の値上げが待っている


なので、インフレを読み解くとき、

インフレはまだ序章に過ぎず、

よく思考を分析して、

値上がりしてゆく種々の商品がどのように使われ、

  • どのように生産しているか?

考えなければ、インフレに対応できません。

それは常日頃の仕事でも、

自分が携わっている業界でも、

採算割れをはじめたり、

粗利が減ってゆき、

  • このままつづけてゆくと赤字のラインがではじめる

頃だからです。


  • そのときまでつづけるか?
  • いち早く撤退してしまうか?
  • 値段が下がってゆくのを待つのか?

も重要な経営判断であると思います。

ただコロナ禍で経済の回復が難しい中、

種々の物流の問題も生じている以上、

今後のインフレの波や値上げの波は避けられないものと分析します。

そう言ったときは、

  • 値下げが落ち着くまで待つか?

むしろもう一度、

  • 一から商売を考えた方がいい

のだと思います。

古いビジネスモデルや今までの発想では対応できなくなっているので、

かなりの工夫をしないと生き残れない

からです。

今までの商品から商売を考えるのではなく、

今ある商品から商売を考える必要性があるのだと思いました。