織田信長

反抗期は反抗を開始する期間なだけ 動揺してはならない


反抗期に悩んでいる親御さんが多数いらっしゃいます。


反抗期は文字通り、

  • 息子さんや娘さんが反抗を開始し始める期間

であるので、心労はなおさらであると思われます。

そこで本日は反抗期から導き出される心理学的な傾向を含め、

考察をくわえ、一助となることを目的といたします。

反抗期は親への嫌がらせ行為 悪く言ったり困らせたりカッコ悪く見えるようにする行為


心理学者のフロイトはエディプスコンプレックスという傾向を見定めました。

ヒステリー研究〈初版〉 (中公クラシックス)
フロイト
中央公論新社
2013-06-07


フロイト症例論集2―ラットマンとウルフマン
S.フロイト
岩崎学術出版社
2017-11-19


それはエディプス王にちなんでいて、

息子であれば母親の注目を引く行動や、

娘であれば父親の注目を引く行動であったり、

異性の親の注目を引く行動であります。

それは

母親から父親を奪ったり、

父親から母親を奪ったり、

自分が男として、

または、

女として、

存在を確認する方法であると言われています。

なので、

父親のことを悪く言ったり、

父親のことを困らせたり、

父親のことをかっこ悪く見せるような、

態度や行動をするのだと思います。

逆に、

母親のことを悪く言ったり、

母親のことを困らせたり、

母親のことをかっこ悪く見せるような、

態度や行動をするのだと思います。

そのようにして、

親を試すとともに、

親を否定して自我を築いてゆく過程としてフロイトは考察しました。


否定したり悪く言うのは実は悪いことではない


日本は比較的平和なので、

否定されたり、

悪く言われたら、

  • 仲が悪い

と勘違いされがちです。

ですが、

議論においても、思想においても、

はじめは否定から入らないと、

新しい物が生み出せないと考えるのが主流だからです。


なので、どちらかと言えば、

物事を否定的に見て、

否定できるとこがあれば否定し、

否定できないところは鵜呑みにする考えです。

そういう背景があれば、

否定されることも

あながち悪いことではなく、

むしろ肯定的なことだからです。

それにより、何か新しい考えや発想、

または生き方が生まれてくるからです。

戦国時代のファザコン 武田勝頼に見る親孝行


戦国時代の武田信玄と勝頼の親子が代表的な事例だと思われますが、

お父さんの時代に騎馬軍団が有名だと、

織田信長の鉄砲隊があらわれても、

騎馬軍団で突撃してしまいます。

それにより、武田の代表的な武将が命を落とし、致命的な決定打となってしまいました。

常に新しい技術が生まれ、

親の世代と、

息子の世代では、

違いがあるからです。

逆に言えば、

信長の親世代は騎馬隊が主流だったのに、

鉄砲隊を活用したので、

それは信長の反抗期です。

火縄銃を構えて馬が突撃してくるのに撃ちつづけたのですから…。

火縄の充填速度が遅いと、

馬防柵をもうけ、

三段構えで撃ちつづけたからです。

これも親の世代を否定した信長に軍配が上がると思います。

親の考えや意見はわかっていて当たり前


そして、こうして歴史を眺めるとき、

多くの人は、

親の世代や学校の教えに多大な影響を受けます。

ですが、時代を切り開くのは、

いつもこの親の世代や学校の教えにはない、

柔軟な発想であったりします。

なので、常識や連綿と語り継がれる知識や知恵ほど、

覚えていて当たり前のことであるので、

それプラスアルファな話

である気がしています。

親は親で尊いのです。

ですが、この一番尊い、

親の考えや常識に束縛されることも事実ではあります。

そして、信長のように柔軟に切り替えができる人と、

勝頼のように親とまったく同じ考えで突っ込む人もいたりします。

  • どちらがいいのか?

判断が分かれるところですが、

親として一番肝心なことは、

  • 生き残る方法

を教えるところだと思うのです。

そのためには、悪く言われたり、罵られたりした方がいいのではないでしょうか?

あとで困っても助ける必要がなくなるので…。

理由なき反抗 (字幕版)
ジム・バッカス
2013-06-01