リセッション

新型コロナの影響でインフレになる背景を理解していない


新型コロナの影響で各国の中央銀行がお金を刷っている話は有名です。

それによってインフレのリスクヘッジとしてビットコインが買われている話も有名になりつつあります。

ビットコインは商品であるので、ビットコインの価格が上がっているということは商品の価格が上がっていることを意味します。

そして、さまざまな商品の価格が上がっていて、価格が下がっている商品との間に2極化の構造が見られますが、それはインフレを否定するものではなくて、逆にそれこそがインフレのあらわれだということに気がつかない人がいます。

本日はこの迫りくるインフレの懸念材料について考察をくわえたいと思います。

インフレになる要因は紙幣の量と商品の量


インフレについて考える場合、紙幣の量と商品の量を考えればわかりやすいと思います。

紙幣の量と商品の量がまったく同じであれば健全な状態です。

ですが、

  • 紙幣の量が増えるとき、
  • 商品の量が変わらなければ、
  • 商品の価格は高くなります。

逆に、

  • 紙幣の量が変わらなくて、
  • 商品の量が増えるとき、
  • 商品の価格は安くなります。

  • 100円のコーラがあって、
  • そこに200円があるとき、
  • コーラは二人で奪い合いになります。
  • 売り手の方が強いからです。

  • 100円のコーラが二缶あって、
  • そこに100円しかないとき、
  • コーラは奪い合いにはなりません。
  • 売り手の方が弱いからです。

これは需要と供給の仕組みで、

  • 需要が高い場合、
  • 価格が上がります。

逆に、

  • 需要が低い場合、
  • 価格は下がります。

企業が倒産したり飲食店が閉店すればインフレになる?


今はまた、新型コロナの不景気でも商品が買えますが、これから不景気が深刻になってくると、企業の倒産が増えたり、飲食店の閉店も増えていくと思います。

  • するとどうなってくるのか?

と言えば、

  • 牛丼屋さんも少なくなってゆき、
  • 価格競争しなくてよくなる

点です。

今までは安いのが当たり前でしたが、それは競合店と競争があったからで、

  • 競合店があるということは余分に生産されている

ことを意味します。

つまり、牛丼屋さんも

  • 2店あるときと
  • 1店しかなくなってしまった場合

では値段が高くなってしまうことに気がつける人は少ないと思います。

それは先ほどのコーラと同じ理論です。

  • 2店あれば他店と比較して、
  • 安い方へ行きます。

ですが、1店しかないと価格の比較がしようないので、1店でしか食べれないことに気がつくと思います。

しかし、それは牛丼屋さんの話です。

【主な値上がり品】
さんま(100g):21年2月※ 140円/20年2月 98円
ねぎ(1㎏):21年2月※ 868円/20年2月 522円
大根(1㎏):21年2月※ 163円/20年2月 126円
小麦粉(1㎏):21年2月 265円/20年2月 259円
インスタントコーヒー(100g):21年2月 840円/20年2月 801円
牛肉に限って見ても、今は輸入牛肉が入ってきていますが、新型コロナの影響で輸入牛肉の量が減ってしまえばそれも当然、価格へ影響を与えることに気がつかない人も多いのが実際です。

牛肉は、

  • 輸入牛肉と、
  • 国産牛肉

があります。

その合計が牛肉の量になりますし、牛肉を食べたい需要を支えているのです。

ですが、ここで新型コロナの影響で輸入牛肉の量が減ってしまえば、

牛肉の量自体が影響を受けるので、

価格は上がってしまいます。

それは先のコーラと一緒で奪い合いになるからです。

牛肉を食べたい人は牛肉を買うので、量が減れば価格が上がるのは当然の結果なのです。

ビットコインを欲しい人がビットコインを買うのと一緒です。

欲しい人が増えれば価格は上がりますし、欲しい人が減れば価格は下がります。

食料を輸入に頼っていると輸入が止まれば食べれなくなる


なので、新型コロナで怖いのはこの輸入が止まってしまうことで、輸入の量が減ってしまうことであったりします。

なので、食品自給率は重要な指標でもありました。


国内の農家や畜産農家を保護するのはそのためなのです。

食品を自給的に生産している国であれば輸入が止まっても、あまり価格の影響を受けません。

ですが、

  • 食品を輸入に頼っている国では
  • 輸入が止まるとたちまちにして食品の価格が上がってしまうので
  • 生存の危機をむかえてしまう

のです。

日本を見ていれば特に、自動車を輸出するために農産品を犠牲にしたりしているので、そのツケが今、問題になっているものと思います。


まだ、自動車が売れているうちはいいのですが、自動車も売れなくなり、農産品の輸入も止まってしまえばたちまちにして食うに困る現象が生じてしまうものと思います。

今までは安く食べれていた物が高くなってしまうからです。

そして、日本の人口分の食料が日本でまかなわれていれば問題はないのてすが、海外の輸入に頼っている以上、インフレ時は地獄になると思って見ています。

すでに中国の工場からの輸入が止まってしまった物もありますし、さまざまな輸入は減少傾向にあります。


それにより自国で生産する機運も高まりつつあるのが世界の流れのような気もしています。

生産者を大切にしたり、保護する仕組みがなければ生産者はいなくなり、別の産業へ従事しはじめます。

新型コロナ対策では皮肉にも観光業や飲食店がメインになりましたが、一番ら生産者であり、観光資源のような気がします。

本質的なことに気づけず、表面的な理解で物事をすすめると基幹産業さえも失われてゆく典型例の気がしました。

  • 飲食店が営業できないと農家や畜産農家が困るのではなく、

  • 農家や畜産農家が育たないと飲食店ができなくなるのです。

飲食店は別に競合しなくても一つでいいのです。

この前提が間違ってるので飲食店を支援したり、観光業を支援したりするのだと思いました。