物質的な片づけから人間関係の片づけの時代へ
20世紀は物質的に恵まれた社会になり、その一方で片付けができない人が話題になりました。
いろんな物を大切にするあまり、部屋の中が汚くなったり、部屋が狭くなったり、そういった問題で格差が開きました。
21世紀は逆に、人間関係と言いますか、けっこうな関係性を選別する時代だと思っております。
物質的と同じで、この関係性を片付けできない人が不自由な生活を強いられる世の中になると見ています。
- 人と「価値観や意見が同じ」なのは異常だと思え。ビジネスの人間関係で“捨てるべき”思想
- https://r25.jp/article/708882561297629086
会社や家族といった組織や集団もある意味、束縛となってブラック企業や毒親なんて叩かれ始めました。
こういった一件に言えるのは、やはり世代間で考え方も異なるし、必ずしも従来通りの考え方を踏襲することがいいとは限らないということです。
こういった組織や集団って、倫理と言うか、道徳というか、ある程度の決まりとか規則で運用されているので、自由の妨げになるものです。
- 堀江貴文「結婚という制度に縛られなくていい」 結婚は「田んぼを守るためのシステム」だ
- https://toyokeizai.net/articles/-/297563
人生って長いじゃないですか?
老後2,000万問題もありますし、人生100年時代もあります。
昔は人生80年とかだし、終身雇用の流れもありましたが、今はそれがないので、正直、生まれたときからそこにいて、そこに住み続けて、仕事を続けるのが難しい世の中になってきてます。
地域やコミュニティーを選ぶ時代に…
コミュニティーというのも昔は地域といったローカルなものでしたが、今はインターネットの影響でグローバルになりましたし、んで、インターネットのおかげで別に移動しなくてもグローバルな人間関係を構築できる世の中になってきてます。
けっこう批判されるのはヤンキー化と言いますか、地方にとどまる人たちって、スクールカーストに代表されるように学校から社会人まで一緒で、その後、関係性を変えたくない人たちです。
これは実体験でも経験があって、たとえば就職でいったん出たり、大学進学とかで出たりすると地方には戻りづらい構造上の問題があります。
なので、戻る必要がないと言いますか、親がいるから地方へ戻るって発想になるのだと思いますが、けっこうそういった問題も難しかったりします。親に縛られる的な感じと言いますか…。
家族や奥さんとか子どもって言うのも、自分の人生の一種の物語と言いますか、もともと他人だった個人が何かのきっかけでつながっただけなので、それに命をかけるのはムダだったりします。
自立した個人が前提の社会
もともとの前提は自立です。
自立している個人が一緒になっていろんな組織や集団を運営するのが前提なので、自立しない個人になればそれからは離脱した方がいいのです。
人間の究極な前提って、生存だったりします。
サルトルとかカミュって実存主義の哲学者がいますが、それが一番シンプルな物の考え方です。
なので、生存の危機を脅かすものからは逃げる必要があるので、そういった関係性は捨てる必要に迫られます。
多分、日本で男性の自殺が多いのも、男性の方が責任を負っている表れだと思います。
逆に言えば、自殺する考えに陥った際は家族を捨ててもいいことになります。
生存の危機なので…。それについて無責任とは誰も言いません。自立した個人が前提なので…。
日本って政治的に未熟と言いますか、災害地でもボランティアが不足していると言ってみたり、本当は公的な支援が足りないのに、なにか公的なものは足りているような、政治でさえ他人事の文化だったりします。
本来であれば、生存の危機やたとえば男性が家族を捨てた際、女性が困るので女性を支援したり、母親を支援するような施策がないといけなかったりします。
でも、今、現状、家族を捨てた際、困るのは女性や母親だったりします。
でも、前提として自立していることが前提なんで、やってダメなことではなかったりします。
それが起こったら困るということを解決するのが政治
なので、こういった考え方とか思想って重要で、人間の生存を脅かすもの全般を考えて、抜け目ないぐらいの施策を考える必要があって、今現状、日本の政治って抜け穴だらけで、多くは人々の善意が前提になっていて、多くが男性の犠牲が前提になっている本当におかしな社会だと思うんですよ。
でもでもなんですが、本当に困ったら、男性は家族を捨ててもいいワケで、そうしたとき女性ってどうやって生きていくんだろうな? って話です。
親もそうですし、介護保険があるので、別に子どもが親の介護をしなければいけないということではなかったりしますし、制度的にそれは補完されてます。
けっこう日本政府ってボランティアもそうですが、人の善意につけこんで都合のいいように使いたいようですが、それって本当に人の善意に寄っているだけなので、制度的な後付けや裏付けはなにもないので、むしろ反故にしてもいい話なので、極めて脆弱な政治システムなのです。
その善意って、個人が生存の危機に陥ったとき機能するのか謎なのです。
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