マルクス(1)

新型コロナに夢中になって、働くことを止めてしまう人々たち


オミクロン株の確認から、日本は入国を禁止し、鎖国状態となりました。


これにより、リスクの高い

  • 高齢者や、
  • 持病を抱えている方々は守られる

のですが、

肝心の、

  • 働いている労働者たち

は、崖っぷちに立たされていることに、

無自覚な人が多いと思いました。

  • 働かなければ納税ができませんし、
  • 商品やサービスも生産できません。

そして、何よりも若者が仕事につかなければ、

  • 結婚はおろか、
  • 出産や子育ても始まらない

というごく身近で単純な問題が放置されるのも、

高齢化ならではのような気がします。

そこで本日は、

  • 労働者の権利や人権がなぜ大切なのか?

という問題について考察をくわえてまいります。

働いている人がいらなくなる社会はイギリスの産業革命のときにもあった


マルクスが『資本論』を書いたのは、

イギリスの産業革命の真っ只中でした。

マルクス 資本論 1 (岩波文庫)
向坂 逸郎
岩波書店
2017-11-16


そのころのイギリスは、

ワットが蒸気機関を発明し、

かなりの短期間に

  • マニファクチュア(工場制手工業)が
  • ファクトリー(工場制機械工業)

へと変遷を遂げたからです。

綿花などを手織り機で編んでいた労働者が

蒸気機関の登場で一斉にリストラされ、

さまざまな業界の発明が、

  • 人間の労働を駆逐し始めた

からです。

これにより多くの失業者が路頭に迷い、

人びとは仕事を探してさまようことになりました。

お金を持っている資本家が、

このような革命的な機械を手にし、

人間の労働力がそんなにいらなくなったのが、

マルクスが『資本論』を書き上げる動機です。

人間の労働力がいらなくなったとは言え、

  • 人間がいないことには、
  • 生産もされないし、
  • 消費もされません。

そのことから当時は、

人口をテーマにした経済学や、

社会主義をテーマにした経済学がはやりました。

人口論 (光文社古典新訳文庫)
マルサス
光文社
2013-12-20

産業者の教理問答―他一篇 (岩波文庫)
サン=シモン
岩波書店
2001-06-15


つまり、誰かが管理をしないと、

  • 社会は崩れてゆくもの

と誰しも考えたからです。

必要な仕事に必要な賃金を支払うのが政府の役割 売上や利益は福祉に関係がない理由


新型コロナの今も状況はかなり酷似していて、

リモートワークに対応している企業はあまり影響を受けずに収入も減らしておらず、

かえって増えているようなのですが、

リモートワークに代替えできないエッセンシャルワーカーへの扱いはあまりにひどいものがあるからです。


逆に、対人的な業務はかなりリスクが上がっているので、

  • 売上を度外視したり、
  • 今までの人件費を度外視して考えないと、

仕事を辞めてゆく人が出てきて当然であることに気がつかれると思います。

それは単純明快に、

  • 割に合わない

からです。

今までと変わることと言えばリスクだけなのですが、

そのリスクが非常に上がったため

割に合わなくなったからです。

特に看護師さんでは、

  • 誹謗中傷なども出ている

ので、

  • 個人の問題ではなく、
  • 家族の問題にもなります。

そういった目に見えない問題が、

リスクとなり、

更なる人手を減らす問題に直面していると思います。


ドイツやオーストリアでは働く医師や看護師たちを病院の前で誹謗中傷したり、唾を吐きかける人もいるという。だから、看護師たちの中には、「外で歩いていると不安になることがある」という。看護師の中には仕事を変える人も出てきたというのだ。米ニューヨークの女性医師は昨年、コロナ患者を救えない現状に絶望して自殺している。コロナ禍は治療を担当する医師・看護師にとって重い十字架を背負わせている。


ですが、いなくなった人材は元に戻りづらく、

放置しておけばやがて深刻な人材難に襲われると思います。

深刻な問題ほど話しづらいし話しにくい 話さないことによって問題は先送りされている仕組み


また現代の若者も不運であり、

  • 就職難にくわわり、
  • 人件費の抑制や、
  • 社会保障の増加ばかりが目につくので、
  • 絶望感を感じている人が多い

のも実態です。

それを見て見ぬフリをするのではなく、

どちらかと言うと、積極的に聞いていかないと、

ますますの人口減少に歯止めが効かなくなります。

こと日本においては、

こういったある程度予測される事案に対して、

臭い物にフタをして、

なかったことにする傾向があります。

いじめの問題もそうですが、

  • 話しづらいや、
  • 話しにくい

問題にこそ、

向き合わなければならない問題が潜んでいる

ことに気がつけない人が多いと思いました。

なぜなら、

  • 話しづらいや、
  • 話しにくい

ほど、

それは問題となりにくく、

ですが、

水面下では着実に進行しているからです。

この点に日本人のコミニケーション能力の低さを感じます。

もし、日本に住みつづける気持ちであれば、

日本に住みつづけたい人ほど、

こういった

  • 話しづらいや、
  • 話しにくい

問題ほど、

解決してゆくべきであると思います。

もし、今、自分が若者であるとき、

少ない給料と、

多すぎる社会保障を抱えて、

結婚や子育てをする気になれるのか?
どうか?

ということを…。

そして、こういった話しづらいや話しにくい問題の多くは、

  • 自分が得をしていたり、
  • 自分が被害者でない

からであったりします。

逆に言えば、

その問題に触れることにより、

  • 自分たちが損をしたり、
  • 自分たちが被害者になってしまう

おそれが出てきてしまうからです。

  • ですが、安心してください。

すでに問題が起こっているということは、

  • 損をしている人たちが出てますし、
  • 被害者も出ている

からです。

つまり、

  • 話そうが、
  • 話さなかろうが、

すでに

  • 損をしている人たちや、
  • 被害者は出ているので、

  • 話そうが、
  • 話さなかろうが、

  • あなたが損をする場合もありますし、
  • あなたが被害者になる場合もある

からです。

それはあなた自身でなくても、

あなたの御子息や

お孫さんの身にそういった問題の芽が潜んでいるからなのです。