マルクス (2)

金の価格が上昇する大元の理由


新型コロナの影響もあり、金の価格が上昇しています。


不景気に金が買われるという話は投資家の間で有名なのですが、それは価値の大元が金となっているからです。

そのことに気づいていない人が多いように思いました。

そして、IMFをはじめとする世界銀行もこのことに気がついていないように思うのです。


なぜ、金がすべての価値の大元になっているのか?

マルクスの使用価値や交換価値に代表される価値論とともに分析してまいります。


交換経済から貨幣経済へ(原初的な経済形態)


経済の原初的な形態は、

  • 物物交換

でした。

そこへ仲立ちする役割で、

  • 金が登場

し、金が

  • 交換価値

として使われるようになったのです。

たとえばパンと牛乳を交換していたものが、

  • パンの分量と牛乳の分量に応じた金

で表現できるようにしたのです。

それが通貨や貨幣の原点で、それに応じて価値が位置づけられているのです。

そして、こういった経済体制を金本位制と呼んだりします。

金が原点の金本位制と信用が原点の通貨管理制度


ところが、金本位制の問題点として、国際的な支払いの際に国内の金が外国へ行ってしまうと、国内の富がおかしくなってしまうことに気がつきました。

戦時中なんかもそのことにより金本位制を離脱しています。

それがドイツのハイパーインフレを引き起こしました。

ちなみに金本位制の国ではハイパーインフレが起こらないのです。

それは多分、価値が金に紐づいているからです。

なので不景気に金を買わなくてもいいのです。

逆に言えば、

  • 金本位制の紙幣は兌換紙幣と言って、紙幣で金と交換が可能

なのです。

ところが、金本位制ではない

  • 管理通貨制度の国では不換紙幣と言って、紙幣と金の交換ができない

決まりになってます。

なので、マネーサプライ(通貨供給量)が上回るときにハイパーインフレが発生するのです。

そして、ドイツのハイパーインフレからも明らかなように金本位制へ戻ることによってハイパーインフレはおさまるのです。

マルクス(1)

物が増えると物の価値が減り、お金が増えるとお金の価値が減る理論


以前、缶コーラの話をしました。


缶コーラが100円と等価で交換が可能です。

そこに100円を追加したとき、

  • 缶コーラ1本に対して200円あるので、

缶コーラの価値が上がっているという話です。

  1. 缶コーラは1本しかありません。
  2. 100円と等価で交換できます。

もう100円追加すれば

  • 欲しい人が2人になるため、
  • 缶コーラの価値が上がってしまうのです。

逆に、

  • 缶コーラを1本追加すれば、
  • 100円に対して缶コーラが2本あるので、
  • 缶コーラの価値が下がってしまうのです。

それは100円というお金に対して缶コーラという物の方が多くなるからです。

金本位制は金とお金が交換可能な制度


んで、この100円を金と交換できるとすれば、100円追加となれば金が増えているのです。

つまり、国の中で金が増えていると言えるのです。

ところが、管理通貨制度の国で単純に発行しただけの貨幣であれば、金の価値は増えてないので、同じ条件にお金だけ追加している感じになるのです。

もとより、

  • 缶コーラの価値も100円の価値もどこにも紐づいてない

ワケなのです。

ただ、商品の価値は生い立ちから金に紐づいてます。

そして、金は金という商品(コモディティ)の価値として存在しています。

なので、
  • 金は商品(コモディティ)なのですが、
  • 商品の価値を表している商品(コモディティ)なのです。

それはビットコインでも同じです。

  • それ自体が商品として売り買いの対象になり、
  • それ自身が交換の対象になるからです。

ところが管理通貨制度の紙幣は不換紙幣なので、金とは交換ができません。


じゃあ、何に紐づいているのか?

と言うと、

  • 日銀(中央銀行)の信用なのです。

それにしか紐づいてないのです。

心苦しいながら…。


なので、その信用が失墜したり、その紙幣を持ちたくないと思ったときにすべての価値がゼロになる恐れがあるのです。

そして、それは金本位制のように紙幣が金と交換できる兌換紙幣ではないので起こるのです。

つまり、金とは交換できない不換紙幣だからです。

信用にのみ紐づいているので、新型コロナや不景気で先が見えない不景気に、投資家は金に投資するのです。


それは商品に対して金が価値を保証しているからです。

また中央銀行のような所が倒産したとしても何も影響を受けることがなく、安全だからです。

それはいつでもどこでも物や商品と交換できることを知っているからです。