日本銀行

株価が下落するのは人のせいではない 買われれば上がり、売られれば下がるだけ


岸田首相になってから、

  • 新しい資本主義

であったり、

  • 公益資本主義

という言葉が使用され始めました。


金融所得の課税強化もくわわって、

株価が下がることが、

  • 岸田首相のせい

にされたりしてもいますが、

  • 安心してください。

株価が下がるのは、

  • 岸田首相のせい

ではないからです。

そこで本日は、資本主義を正しく理解しないと、

  • 株価の下落



人のせいになってしまう理由について考察してまいりたい

と思います。


資本主義は豊かだが恐慌により戦争に発展してしまうので社会主義国が生まれた理由


  • 物言う株主

という表現は日本独特であって、

おそらくそのことが資本主義への理解を難しくしているのだと思いました。


と言うのも、

  • 資本主義は株主主体

だからです。


それに対して、

  • 社会主義は生産者や労働者が主体

です。

自由経済と言うとき、

  • 市場経済が自由であり、
  • 物の売り買いが自由

なことをあらわします。

それが西側の論理と言われていて、

アメリカやヨーロッパなどの資本主義がとる経済体制です。

一方の東の論理は、ロシアや中国に代表されるように、

  • 計画経済であり、
  • 国家がその統制にあたる

といった点が西側の論理の否定から生まれました。

それが世界恐慌を皮きりとした、

  • 第二次世界大戦への反省であり、
  • 恐慌が戦争を生む

ので、

  • 資本主義を脱する流れ

になったからです。


今ではロシアも資本主義となり、中国も資本主義となっておりますが、

それはあまりにも自由にし過ぎると、

富の格差が開いたり、

恐慌が起こってしまうため、

  • 社会主義国

を建国した歴史があります。

国家と革命 (講談社学術文庫)
レーニン
講談社
2011-12-13



それもその通り、

  • 株主が自由に株式を売買できれば、
  • 会社は自由に資金を調達できる

のですが、

恐慌時にすべて売却されれば、

  • 会社は資金難におちいってしまう

からです。

ここを理解している人が少ないと思いました。

マルクス 資本論 1 (岩波文庫)
向坂 逸郎
岩波書店
2017-11-16


資本主義は株価の大暴落が起こると、誰もお金を出さなくなって生産やサービスの供給が止まる


と言うのも、世界恐慌の怖いところは、

  • 株価の大暴落

です。

その意味するところは、

  • 株主の売却で、
  • 会社が資金を調達できなくなってしまう

ことです。

  • 資金調達ができない

と言うことは、

物の生産もできませんし、

従業員に給料を支払うこともできなくなります。

  • 会社は株主の物です。

それは株主が株を購入するために、

会社にお金がゆき、

資金調達ができ、

営業資金として利用できる

からです。

平時や平和なときであれば、

それはとどこおりなくおこなわれる

のですが、

第二次世界大戦のひきがねとなった世界恐慌のような非常事態だと、

  • 株価が大暴落し、
  • それは会社にお金がいかなくなる事態

に発展してしまうからです。

  • そのとき、誰がお金を出しますか?

そこで戦争に発展したのが、

その答えなのだと思います。

その反省から、

社会主義が生まれましたし、

資本主義を否定する考えが生まれました。

会社が株主の物であれば、

  • 非常に困る

からです。

それは株価が大暴落したときに、

  • 会社にお金がなくなってしまう

ことを意味するからです。

なので、社会主義の国では国営化しますし、

無くなれば困る重要な産業ほど、

  • 国営化

という形をとります。

日本でもJRは昔、国有鉄道(国鉄)でしたし、

日本郵政も国有でした。


  • それは無くなったら困る

からです。

無くなったら困る物は売ってはいけない 無くなってはじめてわかる大切さ


資本の波にさらされるとき、

株式として上場しなければなりません。

それは自由に買われますが、

  • 自由に売られる

ことを意味します。

つまり、自由に買われる前提の人が多い印象ですが、

  • 自由に売られる場合もあって、
  • 売られる場合は、
  • 売られ過ぎても文句を言えない

のが資本主義のルールだからです。

たとえ大企業であっても、

利益の生まない企業や、

将来性のない企業は売却されます。

それはお金を出してくれている、

  • 株主の一存

にかかっているからです。

なぜなら、会社は株主の物で、

  • 株主が売却すれば、
  • 新しい株主の物

になります。

そして、一番忘れてはならない点は、

  • 株主がいなくなれば、
  • 会社が存続できない

点です。

それは

  • 会社が資金調達できないことを意味する

からです。

無くなって困る企業があります。

それは電気やガスや水道といったライフラインの会社であったり、

無くては生活が成り立たない会社であります。


ですが、当然、資本主義であるということは、

これらの企業も上場しているかぎりは、

自由に売買されてしまいます。

買われているうちは景気がいいのですが、

一番の問題点は

  • 買われなくなったときで、
  • 売られるときです。

そして、買い手がついているうちはいいのですが、

  • 買い手がつかなかった

ときです。

それは株を持っている人がいないので、

  • 資本の論理は、
  • 支持されない

ことを意味するからです。

つまり、資本主義市場からの、

  • 退場勧告

です。

そうなると財やサービスも提供されなくなって困る

ので、

  • 社会主義国家が誕生します。

それは国家で管理をし、

  • 生産を調整する

からです。

ですが、こう言った社会主義の国は

貧しい国や資本主義国よりは富の量が少ないので、

  • 儲けを独占してしまう権力者や、
  • 儲けにあぐらをかく経営者が出てきてしまうので、

不正の温床になってしまう場合が多いのが実際です。


人間とは難しいもので、

  • 自由に競争すれば格差が開き、
  • 競争を止めれば腐敗が起きます。

一番いいのは、

  • 競争がないのに成長する

ことなのですが、

そうなると

  • 誰も頑張らなくなる

というのが社会主義国を見ていれば明らかです。

物言う株主という表現にもその兆候が垣間見られ、

  • 株主の方もご覧になっているんですよね?

  • それを『物言う』とかって言っていいものか?

  • また放送していいものか?

疑問なのです。

  • だって、売却されたら困るのではないのでしょうか?

やれることがますます少なくなってゆくと思いますもの。

生涯投資家 (文春文庫)
村上 世彰
文藝春秋
2019-12-05