人件費01201

お金を刷り過ぎると物の値段が下がり人件費も下がる


デフレという物価下落の為に、物価を上昇させる目的で日銀が紙幣をたくさん刷っている話はこちらでしました。

物の価値を下げる為に紙幣をたくさん刷っていると、物の価値も下がりますが、そのことは同時に、労働力の対価である人件費も下げられていることに気づいていない人が多い印象です。


以前、100均の商品がバンコクでは100円で買えず200円ぐらいするという話をしました。

そのことは逆に表現すれば、バンコクの人件費は日本より100円高くなることを同時に意味します。

商品の値段を下げれば労働力という商品の値段も下がる


たとえばなんですが、ビックマック指数もそうですし、時給800円中の100均の商品が、バンコクで200円の場合、バンコクの時給は日本の倍で1.800円と考えられます。

  • 100÷800=0.125
  • 200÷1600=0.125

だからです。

必ずしも一致するワケではないですが、物の値段は物の価値と労働力の価値も等価です。

価値に対しての紙幣や貨幣なので、当然刷れば刷るだけお金は増えたように見えますが、実際の価値は不動で、その分、人件費という商品の価値も同時に下げます。

なので、都合がいいのはインバウンドで、海外の人が同じ人件費で日本に来て買い物をすると、当然お得感が満載となるのです。

これって経済学的には必要で、日本国内の内需が回らない場合、結局、外貨を獲得しなければならないので、その外貨を得る手段としては有効なのですが、その為に日本人は安く働かなければいけません。

商品の値段を下げると下げた分売らなければいけなくなる


たとえば先のバンコクに行くと100均の商品が200円なワケですから、日本国内で5個買えば500円のところ、バンコクでは1.000円も取られる計算になります。

ですが、それが日本とバンコクの人件費の差にも現れているのです。

逆に表現すればバンコクの人は

  • 100均の商品が200円で5個買えば1.000円取られるところ、
  • 日本に来て買えば500円で済む

という話に落ち着きます。

なので、海外の人たちは日本に来て爆買いしますし、実際、安いのです。

人件費に換算して、

  • バンコクでは時給が1.600円換算で、同じ価値で
  • 日本は時給800円

となります。

100均の商品がバンコクでは200円で、日本では100円なのです。

売り上げる売上も、

5個売った際、

  • バンコクは1.000円なのに対して、
  • 日本は500円

なのです。

と言うことは、日本はバンコクの倍働かなければ同じ売上を取れませんし、同じ給料にはならないと言うことなので、本当は日本自体がブラックだという話で、それを考えた上でブラック企業を批判なりした方がいいと思います。

同じ労働をすれば、単価が一緒の場合、日本は多分、倍以上働かないと同じにはなれません。

逆に、単価を上げれば売れなくなって、もしかしたら自分の首をしめることになるかも知れません。

なので、けっこう様子見と言いますか、悩ましい決断を迫られる日はそんなに近くない気はしています。

なので、物が安く買えるって嬉しいなって思う反面、世界に目を転じれば物価はむしろ上がっているワケで、日本の物価の安さは異常と言いますか、あくまで特例的な措置のワケで、あまりこの状態を真に受けて生活設計をするとあとではしごをはずされる恐れがかなりの確率で想定されます。

でもでもなんですが、逆に言うと、海外へ行って高い時給で働いて日本へ送金するのも一つの手だとは思います。

働き盛りであれば単純に損をしているだけの話なので、海外で働く方法も模索する時期なのでは?というお話でした。