株が買われるのは信用が買われているだけ


日経平均が2万7000円台を回復しました。


この件については当ブログにおいて再三指摘しているとおり、日銀をはじめ世界中の中央銀行がお金を刷って配っているからであります。


つまり、経済は停滞していて営業活動も停止しているのですから決して企業業績が回復して買われているのではなく、お金の行き場がないために買われている印象です。

そのことを信用の観点から考察してまいります。

経済活動は信用を創造しているので信用の収縮が起きる


信用創造図解

今、個人がいて1000万円持っていたとします。

その1000万円を銀行に貯金しました。

銀行に1000万円があります。

あるステーキ屋さんが開業資金としてこの1000万円を借りて営業を開始します。

そして、その1000万円はステーキ肉の仕入れや店舗の家賃や電気・ガス・水道代の光熱費に消えたりします。

それはこの1000万円の中から支払われているのです。

そのとき、不思議なことが起こっていて、この1000万円ははじめの個人の貯金の1000万円から始まっているのです。

つまり、個人の貯金の1000万円が銀行にあって、銀行がそれを貸し出したことによってステーキ屋さんはステーキ肉やガス会社や電気会社や水道会社や不動産屋さんに支払いができることが確認できたか?と思います。

これが貨幣や通貨で言われているところの信用創造で、はじめの1000万円から信用が創造され、ステーキ屋さんが売上を生むことを想定して貸し出されたことによって他の支払いが可能になることをあらわしています。

信用創造が信用収縮してゆき信用喪失するのが債務危機


そして、今、新型コロナの影響で各営業活動が停止しているときに何が起こってくるのか?というと、この信用創造の部分の信用が喪失してしまう問題なワケなのです。

そして、それは何をあらわすのか?と言うと、はじめに1000万円しかなかった現金が、信用創造によって膨らんできたお金の流れがどこかで止まることによって、信用の収縮や信用の喪失が起こってしまう点なのです。

それが一般に財政破綻や債務危機と言われている問題なのです。

日本の場合、MMT(現代貨幣)理論で自国の通貨で借金、つまり債務を建て替えておりますが、この債務が返せなくなるとき財政破綻を迎えると言われております。

ですが、 MMT理論の骨子は自国の通貨で建て替えているため、他国から支払いを強制されたりという問題がないため、実質破綻しないと言われております。

そして、この破綻しないという原因は、あくまで信用創造なので信用が収縮や喪失したとしても、

  • 我慢をすれば財政破綻しなくていい

と言う意味なのです。

もっとわかりやすく言えば、

  • 借金や債権があってその返済をいつになるか?わかりませんが、いつまでも待つ

と言えば破綻しないという意味あいなだけなのです。

つまり、先のステーキ屋さんの話で言えば、はじめに1000万円があって、その1000万円からステーキ屋さんの支払いが行われました。

そして、その1000万円は個人の貯金だったのですが、それを銀行がステーキ屋さんに貸し出したことによってスタートしています。

ですが、このステーキ屋さんが営業活動を停止して売上が上げられなくなったとき、通常は閉店や倒産となりますが、この1000万円を貸し出した銀行が返済を待ってくれたり、持ち主の個人が1000万円を引き出すことがなければ財政破綻しないという意味であることをご理解いただいたと思います。

常識的に考えれば、こういう状態は望めないことがおわかりいただけると思います。

日銀が預金を封鎖する理由


なので、最近では預金封鎖についての考察が目立つようになってまいりました。

つまり、そういうことです。

預金を封鎖すれば財政破綻しなくて済むということですよ。

気がつきましょう!


貨幣や通貨が生み出す信用創造にはこのような怖さがあって、信用の創造がお金を生み出すのですが、信用の収縮や喪失があった際、債務危機が起こるのがこのサイクルの問題点であったりします。

足もとでは日経平均が2万7000円を回復した意味もこのように解釈することができます。

つまり、刷られて膨れあがったお金が行き場を失って株価に集中していると見ることができると思います。

ですが、本当にその株価の企業が業績順調であったり、みな稼いでいるのか?本質を見極めて投資した方がいいと思います。

もし、そうではなく、単純に信用だけで投資されているのであれば、それはやがて多分、信用が収縮したり、信用が喪失した際に紙切れ同然になると思われます。

金やビットコインが上がっているのは逆にこの信用の創造よりも現物の商品を買い集めている状態なのだと思います。


お金は信用の創造です。

信用が創造されている間は無限に増えつづけますが、信用が収縮したり、喪失する際に債務危機に陥ります。

逆に商品は現物です。

信用の創造に影響を受けませんが、それは何にも影響を受けずに価値を保存するからです。

お金が各国や世界で違うのに対して、商品は各国や世界でも同じだからです。

それは目に見えて1000万円分の金ですし、目に見えて1000万円分のビットコインなのです。

それは各国や世界中どこへ行っても変わらないルールだからです。