常識 (1)

経済は立て直せるが命は取り戻せない


新型コロナウィルスが感染を拡大しております。


その渦中なのに経済を回すと主張する人たちがいて、理解に苦しんだりしております。

感染者数が少ない状態であれば理解できるのですが、このままいけば日本も欧米のようになりそうで危ない感じがするのです。


しかし、欧米は欧米で日本よりは財政が健全なのです。

逆に言えば、日本は財政的に不健全なので経済が破綻した際のリスクが高まります。

リスクが高まるうんぬんに関わらず、経済は破綻する可能性はゼロではないので、その点の認識に正常性バイアスが働いていて、
  • あたかも考えないようにしているのか?

不思議な現象が生じております。

実際、日本は新型コロナに入る前から人口減少などの理由により、経済は縮小傾向にある点を指摘されておりました。

コロナをきっかけに財政破綻している国 レバノンとアルゼンチン


新型コロナに入ってからはレバノンが財政破綻したのは記憶に新しいところです。


また、アルゼンチンも財政破綻をしており、その原因はコロナがきっかけとなりましたが、財政的な赤字を重ねていて、コロナでそのもろさが露呈され、破綻にいたっているワケなのです。


したがって、コロナはきっかけですが、コロナの前でも財政的に危うくて、コロナにより経済活動が止まって財政破綻した経緯をたどります。

日本もそれにあてはめればもっとも有力な国なのです。

感染者が拡大しているこの期におよんで経済を回すという主張は、さながら命を犠牲にして経済を回すようで特攻隊に通じる危険な論理であると思っています。

どうこう言ってもはじまらないので、多分、物理的に経済が回らなくなってはじめて事態に気づくものだと思います。


1日の感染者400人で1週間つづけば2800人働けなくなる


東京で感染者が418人になりました。

日曜日で418人です。

今日や平日の感染者が怖いぐらいです。

そして、この感染者数に着目してほしいのですが、この感染者は2週間ぐらいの待機をよぎなくされます。

ということは、400人も職場や家庭では移動を制限され、働けなくなるワケです。

  • 毎日400人出れば1週間で2800人、

職場や家庭から離脱することになります。

その2800人は飲食業だったり、接客業だったり、介護や医療、お父さんやお母さんである場合も考えられます。

  • 1週間で終われば2800人で済みますが、
  • 2週間かかればその倍、5200人

になります。

もちろん、途中、1日の感染者数は増減したりしてゆきますが、感染の拡大傾向が止めれないと指数関数的に爆発してゆくので、むしろ沈静化することの方が少ないのです。

緊急事態宣言やロックダウンしろとは言いませんが、少なくとも人の移動を制限しないと感染者も増え続けますし、何より働く人すら減ってしまう可能性があるワケなのです。

単純に肺炎やインフルより症状は軽いとしても、無症状でも保菌すれば感染を起こしますし、感染すれば高齢者は重症化しやすいワケなのです。

家庭内感染がヤバい理由


無症状であったにしても5日間は待機を必要とするので、あなたが感染すればあなたは5日間職場に出られないのです。

あなたが旦那さんであれば奥さんに移すかもしれませんし、お子さんに移すかもしれないのです。

そしてこの家庭内感染であれば、奥さんは奥さんの職場から離脱しますし、お子さんはお子さんの学校から離脱することになるワケなのです。

なので、この状態で経済を回すという主張はいくら症状が軽微だとしても極めて危険な認識であると思っています。

  • ひとりであればいいのです。

  • ひとりであれば経済を回してもいいのです。

  • ひとりであれば外食をしてもいいのです。

  • ひとりであれば旅行をしてもいいのです。

ですが、家族や同居する人がいる場合、あなたの感染はひとりの感染ではなく、家庭内で感染すれば家庭内が離脱をせまられます。

  • 旦那さんは旦那さんの会社に5日間行けません。

  • 奥さんは奥さんの会社に5日間行けません。

  • お子さんはお子さんの学校へ5日間行けません。

朝、駅で切符を買って電車に乗ってお昼に弁当を買って食べた経済も崩壊します。

手作り弁当だとしても材料費は買われるからです。

これが2800人分、5日間なくなるのです。

コロナ脳の人はメディアに踊らされてコロナを必要以上に恐れてましたが、今度は反コロナ脳の人たちがGo Toの派手な側面ばかりに踊らされ、日常の経済を殺していることに気がついていなかったりします。

当然、旦那さんの会社では旦那さんと接触があった人たちにPCR検査をします。

奥さんは奥さんの会社で奥さんと接触のあった人たちにPCR検査をします。

お子さんはお子さんの学校でお子さんと接触があった人たちにPCR検査をします。

PCR検査費用はひとり19,500円なのです。


それらを考えるとき、経済を回すという主張は逆に損を生み出しているものを突き進ませるヤバさがあります。

投資も損切が大事なのと同じように、損の方が大きくなる場合は経済は止めるのが正解です。

回したところでかかる費用の方が多くなる恐れがあるからです。

気合いと根性で回したい気持ちも分かりますが、気合いと根性で済む話であればレバノンやアルゼンチンも財政破綻していないと思うのです。

経済を回すのも止めるのも、その時々の状況によります。

その判断を間違えば、回したくても回らなくなり、結果、レバノンやアルゼンチンの様相になるということを頭の片隅にでも入れておいた方がいいと思います。

日本だけそうならないとは決して言えませんし、ならないことにこしたことはないのですが、考えないことをもってなかったことにはできないからです。