廃墟(9)

命を最優先に守るという発想について


新型コロナウィルス第二波への懸念から医者を含め、命を最優先にする提言が多くなってまいりました。

お医者さんは経済学を勉強してませんし、比較的お金に余裕があるので命を最優先にした政策を訴えるのだと思います。

ですが、この状態は観光地のお土産屋さんを例にとればわかりやすいのです。

観光地のお土産屋さんはお客さんが来ないと売上が上がりません。

売上が上がらないと言うことは給料が出ません。

または、出たとしても赤字です。

逆に、お客さんが来れば売上が上がるのですが、新型コロナウィルスの危険にさらされてしまいます。

お客さんが来れば給料はもらえるのですが、危険というリスクへ命をさらしていることになるのです。

ここで問題なのは、命を最優先に守るということはお土産屋さんの営業を停止してしまえばいいワケです。

それでお土産屋さんの従業員の命は守られます。

命を守れるがパンが買えない


ですが、です。

お土産屋さんの命は守られるのですが、お土産屋さんが日々飲み食いしたりするパンは買えなくなってしまうのです。

給料が貰えないからです。

ここで営業停止は補償とセットでの主張を取り入れ、補償を出したとしてもそれは税金だったりしています。

または将来の借金の国債かも知れません。

そこで考えて欲しい点なのですが、税金にしろ、将来の借金の国債にしろ、新型コロナウィルスの脅威が去ってあとで返せるならば補償とセットではなく、各人で政府補償の補助金を借りればいいワケなのです。


どうもなのですが、定額給料金の10万円や税金や国債なんかを返さなくていいものと捉えているような人が多いような気がしています。

今回配られた定額給付金の10万円ものちに月々給料から天引されていく仕組みになります。

または、その財源を補うためにあらたに消費税が上がるかも知れません。

んで、この新型コロナウィルス後に経済が戻る、または雇用は回復すると思う人たちはそれこそ政府補償からお金を借りれば利息が取られないので済む話なのです。

いずれ今は分からないことが多すぎて、ワクチンなんかも普及してませんし、治療薬も確立されておりません。

ですが、今まで分かってきたことを総合すると、高齢者や持病を抱えている人たちは重症化しやすく、場合によっては命を落としてしまうのです。

これがリスクの面です。

なので、このリスクとお金を稼ぐ経済活動を考えた方がよくて、お金は無尽蔵ではないので稼がないといけないのです。

パンを買いたい人が働くだけ


んで、命を最優先にするということは文字通り命を最優先にするだけなので、ご飯を買って食べるにはお金がいります。

別に近所の草むらをむしって草を食べてもいいワケなのです。

魚釣りをして魚を調達してもいいワケなのです。

あとは個々人の判断なのです。

んで、ご飯は1日3食食べる必要もありませんし、スマホやインターネットの環境が無くてもいいワケなのです。

命が最優先なので…。

廃墟(11)

外食産業も被害を受けているみたいですが、本来は営業するのも自由だし、営業を停止するのも自由なワケなのです。

店舗を運営したことがある人なら分かると思いますが、

時給1.000円のアルバイトが3人いたとして、8時間働けば、

  • 時給1000×3人×8時間=24.000円

かかります。

1日でです。

それが全国に360店舗あったら、

  • 24.000円×360店舗=864万円

かかるのです。

1日でです。

それが年中無休で1ヶ月営業したら、

  • 864万円×31日=2億6784万円

かかるのです。

1ヶ月でです。

しかも人件費だけでです。

その他、家賃や電気・ガス・水道などの光熱費を含めればもっともっとかかります。

なので、政府は補償できないと考えるのが自然ですし、もし戻るという予測であればご自身で無利子の融資を受けて運営してゆくほかありません。

借金も打ち出の小槌ではない


んで、国債もそうなのですが、発行してのちに支払われていきます。

ですが、元に戻らない場合、支払いも遅くなりますし、当然、他の予算へしわ寄せがいく話であることに気がつけない人が多いと思います。

んで、経済を停止するのはあくまで重症化のリスクを回避するためで、高齢者や持病を抱えている人たちが罹患しなければいい話なのです。

この本質的なところを忘れているため、夜の街で感染が広がったら叩きますし、GoToキャンペーンが始まったりしたらけしからん!となるのです。

ですが、本当に問題の本質を忘れないでください。

  • 経済を止めるのは重症化のリスクを回避するためです。

  • 高齢者や持病を抱えいる人たちが罹患しないようにするためです。

それ以外でも止めてしまったら、先の外食ではないのですが、1日で864万円、1ヶ月で2億6784万円失ってしまうワケなのです。

つまり、この外食産業の分も理論上は利益が上がる仕組みなので、1日で864万円、1ヶ月で2億6784万円の人件費を補ってあまりある売上を生み出しているのです。

ですが、経済が止まってしまうと人件費だけが垂れ流しとなり、この分、失ってしまうワケなのです。

廃墟(12)

なので、命が最優先と言う人たちは、この1日で失う金額と1日で生み出していたであろう金額を考慮して発言した方がいいと思います。

じゃないと、命を守れれば別に草食ったっていいワケだし、1日1食でもいいワケだし、スマホがなくてもいいワケなのです。

お金のことを考えられない人たちは、なぜか漠然と今の暮らしはそのままにして命を最優先と呼びかけるのですが、それはそれは非常におかしなことであると思われるのです。

働かざるもの食うべからずということわざがある通り、働いてなければ1日1食でもいいワケなのです。

以上、新型コロナウィルスで命を最優先にする政策の話でした。