2024-01-10 フロイト1

不景気や社会不安のときほど踊りやダンスが流行る事例


ガッキーの逃げ恥の恋ダンスの頃から踊る動画が増えてきていて、

  • 不景気や社会不安をあらわしている

と解釈していました。



踊りやダンスにはさまざまな効果がありますが、

それにより、

  • 楽しくなったり、

  • 気分をアゲる

効果があるのだと思います。

ですが、

  • よーく考えてみてください。

  • 楽しくなったり、
  • 気分をアゲても、

社会環境や社会構造が変わらないかぎり、

よくなることはないのです。

踊りやダンスが流行るのは、

  • 不景気や社会不安の特徴であり、

  • 不景気や社会不安が生み出す病

であると思っています。

過去の歴史をさかのぼっても、

踊りやダンスが流行る時代があったり、

それが不景気や社会不安である場合が非常に多いのです。

つまり、

  • なにかしらのあせりや、
  • 何かしなければいけない

という衝動が、

  • 踊りやダンスに対して共感を生み、

  • 踊りやダンスが流行る理由

なのだと思います。



不景気や社会不安の病理は女性や子どもによくあらわれる


つい最近の歴史では、第二次大戦前のドイツが参考になるというのが私の見解です。

その頃の学者では、マルクスやフロイト、ニーチェが参考になるのだと思います。


当時も神経症などの病が流行っていて、その影響を受けたのが婦人の方々でした。

フロイトはその原因にせまった精神分析学者として有名です。

それはさまざまなストレスから病を発症し、そのストレスから病におちいる悪循環でした。

ニーチェは逆に、哲学の立場からアプローチをおこなっていて、道徳的な価値観が否定されていく時代を考察した哲学者です。

これはマルクス以後顕著になりますが、キリスト教や宗教を否定する物事の考え方です。

マルクスの有名な言葉で、

  • 宗教はアヘンだ!

という言葉がありますが、その真意も、

  • 宗教が悪いのではなく、

  • 神に頼ってしまう依存心が悪

であることを表現していることに気がつく人は少ないと思います。

つまり、何事も

  • 科学で万能なところを、

  • 科学を否定することにより神に頼ってしまう依存心

が人間にはそなわっているからなのです。

アヘンはイギリスから中国へ輸出され、中国ではアヘン中毒者が増えたことによりアヘン戦争にまで突入しております。

その背景を考えるとき、現代の大麻解禁もあいまって、非常に状況は酷似している気になります。

つまり、みんな

  • 誰か?



  • 何か?

に依存したい気持ちがあるのです。

それをまぎらわせるために踊ったり、ダンスをしているのだと思います。



批判や争いが増え、追い出すことにより考えが凝り固まる


実際に不景気や社会不安の際は舞踏病という病も流行る傾向があります。

この病については原因はさまざま分析されておりますが、当ブログでは不景気や社会不安の際に増える因果関係が見られる点だけ指摘したいと思います。

それは女性や子どもに多く見られる点も特徴的であります。

不景気や社会不安におちいると

  • 変わりたい思いと、

  • 変わる行動

にギャップが生まれてしまいます。

そして、その多くは、

  • 変わりたい思い

とは裏腹に、

  • 変わらない行動

を起こしてしまいがちなのです。

それは、

変わるのは非常に

  • こわいこと

ですし、

  • 勇気がいること

だからです。

マルクスはドイツをよくするために、

  • ドイツイデオロギー

という、ドイツを批判する本を書きました。

それは弁証法と言われていて、

肯定の否定が新しい物を生むからです。

  • つぼみは、

  • つぼみである状態を否定し、

  • 芽になります。

  • その芽は、

  • 芽であることを否定し、

  • 花になるからです。

それは古い形から新しい形へと移行するための動的な比喩として使われたりします。

ですが、マルクスもドイツを追われ、イギリスで資本論を書きました。

批判をすれば追い出されて人がいなくなるところまで酷似しているような気がするのです。


不景気や社会不安になると、

  • 何かしなければいけない

というあせりの状態から、

  • 踊りやダンス

は流行りますが、でも実際は、

  • 変わりたくない

という人たちが多いので、

宗教や薬物もはやってしまうのだと思います。

ですが、一番肝心なことは、

やはり、

  • 社会を変革すること

であるし、

  • 社会構造を変革すること

にあるような気はするのですが、

なかなか思い通りにならないのも

現実なのだと思います。

舞踏病
豊島 与志雄
2012-10-04


君は舞踏病という病気を知っていますか。
 なに、近代に初めて起ったモダンガールの特殊病だろうって、冗談云っちゃいけません。学名をコレア・ミノールと云って、重に女の子供に起る昔からある病気です。身体の随意筋が不随意に収攣して種々多様な運動を起すので、傍から見てると丁度おかしな舞踏でもやってる恰好に見えるんです。それが或は間歇的に或は持続的に起るものですから、本人に自覚的な苦痛は余りありませんが、精神に影響を及ぼすことが多くて、落付いて勉強などはとても出来ず、甚しいのになると白痴みたいになることもあります。