たまりにたまった不満やつもりにつもった愚痴を酒の肴(さかな)に利害集団が形成されるとき…
ブラック企業に勤めていると、
日々、
- 裏切りの連続
それは
- たまりにたまった不満や、
- つもりにつもった愚痴が、
人びとを共鳴させ、
- 戦国時代の一向一揆のような、
- 利害集団が形成される
からです。
- ブラック企業の元従業員が教える 落ち目の企業や組織ほど飲み会が重要である理由
- https://www.onechan1977.com/blackcompany/necessaryevil-drinkingparty
それは
- 人びとの不満や、
- 人びとの愚痴が、
共通トピックとして機能して、
- 新たな利害集団を誕生させる
からなのだと思いました。
テレビを見ていると、
- 子どもの貧困や、
- 子どものSOS
ばかりが報じられ、
- かわいそう!
の御旗(みはた)の元に報道されるのですが、
その背後には、
こうしたブラック企業における、
- 大人の貧困や、
- 大人のSOS
が無視され、スルーされているような気がしてなりません。
- 『子供より親が大事、と思いたい』太宰治的発想の話
- https://www.onechan1977.com/dazai/parentsratherthanchildren
もし、そうであれば、
- 子どもの貧困や、
- 子どものSOS
を解決したところで、
- 大人の貧困や、
- 大人のSOS
が解決していないので、
- 問題は幾度も繰り返されてしまう
と考えられるからです。
- 黒田官兵衛の息子が黒田長政
のように、
- 真田昌幸の息子は真田幸村
です。
- ブラック企業の元従業員が教える 筒井順慶に学ぶ 洞ヶ峠を決め込む態度について
- https://www.onechan1977.com/blackcompany/horagatougemind
- ブラック企業の元従業員が教える 佐久間信盛に学ぶ リストラされる人材の特徴について
- https://www.onechan1977.com/blackcompany/Nobumori-Sakuma
本日はブラック企業の末期における、
- 『腹を割って話そうじゃないか?』
の本当の意味について考察をくわえてまいります。
給料が上がらないとき、売上を上げたり営業努力するのではなく社内政治を統治(おさえつけ)する
ブラック企業において、
- 『腹を割って話そうじゃないか?』
と話しかけてくる上司の誕生は、
- ブラック企業の末期をあらわします。
それは、その上司はどちらかと言えば、
- 業務とは無関係の業界から、
- 社内政治に特化した人材として招聘(しょうへい)される
場合が多いからです。
こういった上司の特徴は、
- 業務のことや、
- 業務関係の相談をしても、
- サッパリ?!
で、
- 対人関係の悩みや、
特に、
- 報告・連絡・相談
といった際、
- こういった報告は誰に報告すればいいか?
- こういった連絡は誰に連絡すればいいか?
- こういった相談は誰に相談すればいいか?
といった社内政治を円滑にすすめる上での、
- 意思伝達ルールや、
- 社内統治におけるガバナンス(governance)
の方がメインとなるからです。
なので、業務のことを相談しても、
- 業務に関することは一切わかりません。
その上司は、
社内政治における、
社内政治における、
- 政治家か?
- 参謀家のたぐい
であるからです。
- 『腹を割って話そうじゃないか?』
の本当の意味は、
- 単刀直入に本音を探る
ことであり、
それはもちろん、
- 上層部や経営層へつつぬけの状態
となります。
それはその上司が、
- どちらかと言えば上層部や経営層に向けて仕事をする立場
だからです。
なので、表向きは産業医や産業カウンセラーであったとしても、
その不満や愚痴は、
- 上層部や経営層につつぬけ
になってしまう場合が多いと思います。
それはその上司が、
- 上層部や経営層から給料をいただいている
ことによる、
- お金をもらう立場
であるからなのです。
- ブラック企業の元従業員が教える 立場に発言させられる人の心理
- https://www.onechan1977.com/blackcompany/TACHIBAsay
問題の解決は角が立つので問題をまるくおさめるために『腹を割って話す』人材が招聘(しょうへい)される
老害の多くや、
ビジネス書関連の多くの書籍で、
- 聞き上手や、
- 聞く技術
がはやるのも、
どちらかと言えば、
こういった考え方に由来し、
- 問題の解決よりは、
- 不満や愚痴の吐き出し
- ですが、安心してください。
問題を解決しないかぎり、
- 不満や愚痴は消えたとしても、
- 再開したり、何度も繰り返す
からです。
そして、よ〜く考えてみてください。
- 不満や愚痴があるとき、
- 話を聞いてもらってスッキリしても、
問題が変わらずあるとき、
はじめはスッキリしますが、
- 何度も何度も繰り返す
と、ついに、
- 信用を失い、
最後に、
- キレる
からです。
それは不満や愚痴を聞いてもらっても何一つ変わらず、
- 最後には絶望してしまう
からなのです。
そのとき、人間は腐り、
- なにもかもがどーでもよくなる
からです。
- ブラック企業の元従業員が教える 郷にいれば郷に従う精神と腐ったみかんの方程式について
- https://www.onechan1977.com/blackcompany/badoranges
話を聞くという行為にも責任がある ただ聞いてあげるだけは無責任
日本人に多いのは、
- とりあえず話を聞いてあげること
であったりします。
ですが、問題の本質は、
- 起こっている問題を、
- 原因と結果から分析して、
- 解決に導くこと
であり、
ただ
怒っている不満や愚痴を
- 聞いてあげること
ではありません。
それはその問題に対して、
- 怒っている
ので、
- 問題を解決しないかぎりは、
- 怒りつづける
ことになるからです。
聞き上手や、
聞く技術にたけた人材の間には、
この聞くスキルを活かして、
問題の解決をこころみる上司に選ばれます。
ですが、それは何度も申し上げるとおり、
- 問題を棚上げして、
- 社内政治に特化し、
言わば、
- まるくおさめる
だけにすぎません。
その、
- まるくおさめる方法も、
- 1回や2回であればごまかせます
が、
- 何度も同じことを言っても、
- 何も変わらないとき、
当然、ブラック企業は崩壊を迎えます。
それは、
- 相次ぐ大量離職や、
- 風評被害による人材不足
です。
- 火のないところに煙は立ちません。
SNSの発達にともない、
悪い噂ほど拡散され、
いい噂ほどつまらないので拡散されません。
それは
- どの業界や、
- どの分野、
- どの場面にも当てはまります。
昔はこの、
- 『腹を割って話そうじゃないか?』
という上司は、
- 話のわかる上司として、
- 尊敬されていた
のかも知れません。
ですが、
- SNSで問題がつつぬけとなり、
かつ、
- 似たような上司が多い実態
を知るにつれ、
- 嗚呼、こーゆーことなのか?
と思いいたる人たちが多いのだと思いました。
- ごまかしや、
- 嘘は、
- バレなければいい
のですが、
- つつぬけになる
とき、
もはや、
- 害悪でしかない
からです。
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