2022-12-07 腹を割って話そうじゃないか?

たまりにたまった不満やつもりにつもった愚痴を酒の肴(さかな)に利害集団が形成されるとき…


ブラック企業に勤めていると、

日々、

  • 裏切りの連続

です。


それは

  • たまりにたまった不満や、
  • つもりにつもった愚痴が、

人びとを共鳴させ、

  • 戦国時代の一向一揆のような、
  • 利害集団が形成される

からです。


それは

  • 人びとの不満や、
  • 人びとの愚痴が、

共通トピックとして機能して、

  • 新たな利害集団を誕生させる

からなのだと思いました。

テレビを見ていると、

  • 子どもの貧困や、
  • 子どものSOS

ばかりが報じられ、

  • かわいそう!

の御旗(みはた)の元に報道されるのですが、

その背後には、

こうしたブラック企業における、

  • 大人の貧困や、
  • 大人のSOS

が無視され、スルーされているような気がしてなりません。


もし、そうであれば、

  • 子どもの貧困や、
  • 子どものSOS

を解決したところで、

  • 大人の貧困や、
  • 大人のSOS

が解決していないので、

  • 問題は幾度も繰り返されてしまう

と考えられるからです。

  • 黒田官兵衛の息子が黒田長政

のように、

  • 真田昌幸の息子は真田幸村

です。


本日はブラック企業の末期における、

  • 『腹を割って話そうじゃないか?』

の本当の意味について考察をくわえてまいります。

給料が上がらないとき、売上を上げたり営業努力するのではなく社内政治を統治(おさえつけ)する


ブラック企業において、

  • 『腹を割って話そうじゃないか?』

と話しかけてくる上司の誕生は、

  • ブラック企業の末期をあらわします。

それは、その上司はどちらかと言えば、

  • 業務とは無関係の業界から、
  • 社内政治に特化した人材として招聘(しょうへい)される

場合が多いからです。

こういった上司の特徴は、

  • 業務のことや、
  • 業務関係の相談をしても、

  • サッパリ?!

で、

  • 対人関係の悩みや、

特に、

  • 報告・連絡・相談

といった際、

  • こういった報告は誰に報告すればいいか?
  • こういった連絡は誰に連絡すればいいか?
  • こういった相談は誰に相談すればいいか?

といった社内政治を円滑にすすめる上での、

  • 意思伝達ルールや、
  • 社内統治におけるガバナンス(governance)

の方がメインとなるからです。

なので、業務のことを相談しても、

  • 業務に関することは一切わかりません。

その上司は、

社内政治における、

  • 政治家か?
  • 参謀家のたぐい

であるからです。

  • 『腹を割って話そうじゃないか?』

の本当の意味は、

  • 単刀直入に本音を探る

ことであり、

それはもちろん、

  • 上層部や経営層へつつぬけの状態

となります。

それはその上司が、

  • どちらかと言えば上層部や経営層に向けて仕事をする立場

だからです。

なので、表向きは産業医や産業カウンセラーであったとしても、

その不満や愚痴は、

  • 上層部や経営層につつぬけ

になってしまう場合が多いと思います。

それはその上司が、

  • 上層部や経営層から給料をいただいている

ことによる、

  • お金をもらう立場

であるからなのです。


問題の解決は角が立つので問題をまるくおさめるために『腹を割って話す』人材が招聘(しょうへい)される


老害の多くや、

ビジネス書関連の多くの書籍で、

  • 聞き上手や、
  • 聞く技術

がはやるのも、

どちらかと言えば、

こういった考え方に由来し、

  • 問題の解決よりは、
  • 不満や愚痴の吐き出し

を優先するからです。

人は聞き方が9割
永松 茂久
すばる舎
2021-12-09

精神科医がやっている聞き方・話し方
益田裕介
フォレスト出版
2022-08-22


  • ですが、安心してください。

問題を解決しないかぎり、

  • 不満や愚痴は消えたとしても、
  • 再開したり、何度も繰り返す

からです。

そして、よ〜く考えてみてください。

  • 不満や愚痴があるとき、
  • 話を聞いてもらってスッキリしても、

問題が変わらずあるとき、

はじめはスッキリしますが、

  • 何度も何度も繰り返す

と、ついに、

  • 信用を失い、

最後に、

  • キレる

からです。

それは不満や愚痴を聞いてもらっても何一つ変わらず、

  • 最後には絶望してしまう

からなのです。

そのとき、人間は腐り、

  • なにもかもがどーでもよくなる

からです。


話を聞くという行為にも責任がある ただ聞いてあげるだけは無責任


日本人に多いのは、

  • とりあえず話を聞いてあげること

であったりします。

ですが、問題の本質は、

  • 起こっている問題を、
  • 原因と結果から分析して、
  • 解決に導くこと

であり、

ただ

怒っている不満や愚痴を

  • 聞いてあげること

ではありません。

それはその問題に対して、

  • 怒っている

ので、

  • 問題を解決しないかぎりは、
  • 怒りつづける

ことになるからです。

聞き上手や、

聞く技術にたけた人材の間には、

この聞くスキルを活かして、

問題の解決をこころみる上司に選ばれます。

ですが、それは何度も申し上げるとおり、

  • 問題を棚上げして、
  • 社内政治に特化し、

言わば、

  • まるくおさめる

だけにすぎません。

その、

  • まるくおさめる方法も、
  • 1回や2回であればごまかせます

が、

  • 何度も同じことを言っても、
  • 何も変わらないとき、

当然、ブラック企業は崩壊を迎えます。

それは、

  • 相次ぐ大量離職や、
  • 風評被害による人材不足

です。

  • 火のないところに煙は立ちません。

SNSの発達にともない、

悪い噂ほど拡散され、

いい噂ほどつまらないので拡散されません。

それは

  • どの業界や、
  • どの分野、
  • どの場面にも当てはまります。

昔はこの、

  • 『腹を割って話そうじゃないか?』

という上司は、

  • 話のわかる上司として、
  • 尊敬されていた

のかも知れません。

ですが、

  • SNSで問題がつつぬけとなり、

かつ、

  • 似たような上司が多い実態

を知るにつれ、

  • 嗚呼、こーゆーことなのか?

と思いいたる人たちが多いのだと思いました。

  • ごまかしや、
  • 嘘は、
  • バレなければいい

のですが、

  • つつぬけになる

とき、

もはや、

  • 害悪でしかない

からです。