消耗

あの人の発言はあの人本人ではなく、あの人が置かれた立場によって言わされている


ブラック企業で働いていると、

あの人、

  • 言ってることと、
  • やってることが違うな?

という場面に往々にして出くわしたりします。

ですが、それは、

  • 本人がそう言っているのではなく、
  • その人が置かれた立場に言わされている発言である

ことに最近、気がつきました。

つまり、

  • その人が発言しているのではなく、
  • 立場によりその人がそのように発言させられている

場面が方々で確認できるからです。

  • 根が真面目でいい人は、

その人を逆恨みでうらんでしまうのですが、

  • 安心してください。

その人は所属する組織の立場により、

  • ころころと言うことを変える

ので逆恨みしてもムダですよ。

本日はこの

  • 立場により発言させられる心理

について考察をくわえてまいりたいと思います。

人間は立場や組織、環境が変わると言うことも変わってゆく


おそらくは

  • 根が真面目でいい人は、

人間にかなり期待していて、

  • 言ってることと、
  • やっていることが違えば、

  • この人、信用できない!

と思ってしまいます。

ですが、ブラック企業に所属していると、

そういった人をかなり見かけるのは事実であって、

そういう人は行く先々にいい顔をするので、

こういった事態におちいるのだと思います。




仮想通貨に関してもSEO長官のゲイリー・ゲンスラー氏が、

かつては

  • 仮想通貨は証券でない

ともてはやしさまざまな可能性を講演で語っていたのですが、

SEOの長官という立場に立たされると、

二転三転し、

今度は、

  • 証券だ!

と彼に発言させるまでにいたっています。

  • 米SECゲンスラー委員長「有価証券を裏付け資産に持つ仮想通貨は証券法を遵守すべき」
  • https://coinpost.jp/?p=263132

  • ホント、ガッカリだ!

世界のアメリカでもそうなのですから、

  • 日本や、
  • ましてやブラック企業

では日常茶飯事であることに気がつかれると思います。

人間が環境を変えるのではなく、環境が人間を変えるのである


そして、

  • これはどういったことが起こっているのか?

と言えば、

  • 彼一人の問題ではなく、
  • 組織がそのような環境だから、
  • ミイラ取りがミイラになるように、
  • そういった考えや思考に侵されてしまう

よい事例であるように思いました。

  • いじめがよくないと言っても、
  • いじめがある環境ではなくすのが困難であるように、
  • いじめがない環境へ行くしかありません。

そう、

  • すべては環境のせい、

なのです。


かのマルクスは

『人間が環境を変えるのではなく、環境が人間を変えるのだ!』

と発言していました。

フォイエルバッハ論 (科学的社会主義の古典選書)
フリードリッヒ エンゲルス
新日本出版社
1998-11-01


ゲンスラー氏は元ゴールドマン・サックスの証券マンで

証券には精通しているバンカーです。

その彼でさえ、

  • 夢のような可能性を語ってくれたあと、
  • 夢を壊すような発言をするのですから、
  • 組織や環境というものは悪そのもの

と見ることができます。

ですが、

組織や環境がそこにある以上は、

その組織や環境はそういったルールで運用・統治されていて、

  • 郷に入っては郷に従え

で正義感を出すのはオススメしません。

なので、無数の組織や環境から、

  • 違う組織や環境を選ぶ

のが、もっとも手近な問題解決方法であるように思うにいたりました。

それは

  • その人が悪いのではなく、
  • 組織や環境が悪い

のです。

そして、逆に言えば、

  • その人は、
  • 組織や環境に殺されてしまったので、

ある意味、被害者だからです。

空気を読む脳 (講談社+α新書)
中野信子
講談社
2020-02-20