ロレックス買取20210514

お金持ちの気持ちを理解しなければ格差は是正できない


岸田内閣が金融所得の課税強化を発表してから

株価が下がった話は記憶に新しいところであります。


株で大儲けしたのだから、

  • キッチリ税金払ってもらいまっせ!

といった勧善懲悪な物語なのですが、

どうも

  • お金持ちの生態を理解していない

と、こういった見当違いな課税強化になるのだと思います。

お金持ちの話では、伊丹十三監督の『マルサの女』が有名です。



ラブホテルを経営する権藤英樹が国税局査察部と脱税をめぐって対決する物語です。

マルサの女<Blu-ray>
伊東四朗
東宝
2011-11-25


お金持ちは絶えずお金を残すことを考えているので、

非常に参考になる話であると思います。

株の投資家は実はお金持ちの下っ端、本当のお金持ちは資産で所有している資産家


金融所得課税は、

  • 金融で得たお金に課税される仕組み

です。

それらは

  • 株の売買であったり、
  • ビットコインの売買であったり、
  • 売買することによる、
  • 売却益に課税する仕組み

であります。

ところが

  • お金持ちはこの売却益から資産を形成してゆきます。

つまり、

  • 売買で売却した利益を使って、
  • 資産を購入する

からです。

それは

  • 不動産などの固定資産や、
  • 車などの動資産

に分かれますが、

その資産でお金を稼ぎ始めるからなのです。

『マルサの女』の権藤英樹がラブホテルのオーナーでお金を稼いだように、

  • 不動産や物件を取得して、
  • それを誰かに貸し出したり、
  • 売却したりするのが、
  • 投資家よりもさらに上のお金持ちの
  • 資産家の姿

だからです。

彼らは充分に富を蓄えているので、

その資産を使って稼ぎ始めるので、

本当に格差を是正したければ、

  • この資産の部分への課税を強化
 
するのがもっとも簡単な格差是正策になります。

つまり、金融で得た売買益よりも、

  • 今、実際に所有している資産へ課税を強化してゆく税制改革

であると思います。



お金で商品(コモディティ)を買うのでお金よりも持っている物の方が重要な理由


資本主義は、

  • 持つ者と、
  • 持たざる者

に分かれます。

マルクス 資本論 1 (岩波文庫)
向坂 逸郎
岩波書店
2017-11-16


その持っている物は、

  • 実際はお金よりも資産の部分が真実に近い

ワケなのです。

  • お金の部分にだけ課税をおこなえば、
  • すでに持っている資産の部分には課税されない

ので、ものすごい不公平感が生まれます。

逆に言えば、

  • すでに充分な資産を持っている人たちは、
  • 何もしない方がいい

からなのです。

下手に金融に手を出して課税を強化されるよりも、

  • 今持っている資産を誰かに貸し出したり、
  • 誰かに売却した方が有利だから

なのであります。

コロナ禍でインフレになっている話はこちらでしました。


それも商品(コモディティ)であったり、

土地であったり、

資産の値上がりが原因だと言われております。

つまり、資産は売られるまで、

  • 資産家の物

だからです。

  • 資産家が売らなければ、
  • いくらお金があっても
  • 手にできない商品(コモディティ)がある

と言えるのかも知れません。

お金は何かを得たり、実現するための手段にすぎない


ラブホテルを経営したくても、

  • そこに土地と建物がなければ経営できませんし、
  • 土地には固定資産税がかかり、
  • 建物には建設費用や維持費がかかってゆきます。

ですが、これらもすでに手にした資産家が売らないかぎりは資産家の物であるので、

  • 富の移転は起こりづらい

と言うことができます。

金融所得への課税を強化すればするほど、

  • お金持ちというよりは、
  • 小金持ちから税金をたくさん取る

ことになるので、

  • お金持ちをよく分からない人が政治をやると、
  • 分かりやすいところから徴税する仕組み

になるのだなと思いました。

『マルサの女』の権藤英樹は、

不登校の息子へ財産を残すことだけを考え稼いでましたが、

その考えが家族を壊したことも象徴的でした。

残すべきなのは、お金ではなく、

生きる力やたくましさだったからです。

問いつめられたパパとママの本 (中公文庫)
十三, 伊丹
中央公論新社
2011-08-25