財政破綻したレバノンでは100万円が30万円になった
ビットコインの高騰が止まらない勢いで上昇をつづけております。
- ビットコイン高騰はなぜ止まらないのか、過去最大級の強気相場に4つの理由
- https://coinpost.jp/?p=199675
日本では売買が活発ではないのですが、アメリカなどではテレビのニュースなどにも取り上げられ、国民的な関心がそそがれております。
- 「来年末ビットコインは3330万円になる」Citiの予想で取引所クラッシュ
- https://www.gizmodo.jp/2020/11/bitcoin-coinbase-clash.html
それと言うのも、新型コロナの危機から世界は金融危機に見舞われていて、世界的に金融不安が高まっているからです。
先にデフォルト(財政破綻)したレバノンなどでは通貨の価値が70%も下落し、中央銀行が燃やされた事件もありました。
つまり、預けていたお金が70%も下落し、紙切れ同然になったからです。
- 70%下落したということは、
- 100円が30円になり、
- 100万円が30万円になった
のです。
そこでレバノンでもビットコインが買われ、ビットコインの価格を押し上げています。
レバノンに限らず、デフォルト(財政破綻)したベネズエラなどでも同様の動きでビットコインが買われ、価格を押し上げる要素となっております。
配られた現金が株価を押し上げた
通常、お金はその国の通貨や円やドルなど代表的な通貨で持つのが基本なのですが、こと新型コロナの金融不安は世界的な流れで、世界中で仕事が奪われ、世界中で医療費や社会保障がかかる事態となりました。
そのために多くの現金が給付され、多くの現金が消費に回ったりしていますが、株価は元に戻ったりしているので、多くの現金も株価へ流れたと見るのが妥当な物の見方だと思います。
- 日経平均が来年2万8000円になる条件とは何か
- 今は「青天井」、もはや「売りの相場」ではない
- https://toyokeizai.net/articles/-/389390
と言うことは、経済は回復していないのに株価が上がっている状態なのです。
そして株に投資されたお金は企業によって営業資金として利用されますが、業績が回復しないと戻ってくることはありません。
売上を上げたり、営業利益を上げることができないからです。
新型コロナに入っていこう、多くの投資信託やファンドなどでは売却が目立っています。
先行きが見えない中で、経済は回復しないと見たからです。
ですが、経済は回復していないのに株価だけは元に戻っているのです。
これはおそらく、配った現金などの多くが株に回っているからだと思います。
でなければ経済は回復しているはずなのです。
働いた給料を紙切れにしたくない価値の保存欲求
株価は今が最高値なのですが、そのうちに経済が回復していないことや企業の倒産や資金繰りが顕著になるとき、株価は大暴落を見るものと予測することができます。
- 株価バブルは崩壊間近 森永卓郎・経済アナリスト
- https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20201116/pol/00m/010/004000c
そしてそれは配った現金などが投資されたかさ上げされた株価なので、イチ抜け的に売却され、そのお金がビットコインへ流れるものと予測することができます。
投資家も株価が上がる前提であれば株を買います。
ですが、大暴落するかもしれないとわかれば、比較的大暴落しないところへ投資されます。
つい最近まではビットコインも大きな下落がありましたが、新型コロナ禍で確実に買い進められ、何よりもデフォルト(財政破綻)したレバノンやベネズエラで使われ始めたのが一つの答えのような気がします。
働いて給料を受け取ります。
そして、その給料は日本円であったり、ドルであったりします。
ですが、背後で金融不安やデフォルト(財政破綻)の懸念があるとき、ビットコインへお金が流れます。
日経平均やダウ工業株価は元に戻しました。
ですが、本当に企業は経済活動で売上を上げているのでしょうか?
株価は最高値を付けたのですが、本当に今までで最高の営業利益だったのでしょうか?
配った現金が投資されているだけのような気がするのです…。
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