マルクス(1)

本質的な価値は人間が価値として認めるところにある


ビットコインに関して言えば、よく、

  • 価値の裏づけがない

という声を耳にします。


それはおそらく、

  • 金(ゴールド)が価値の裏づけになっていたり、
  • 国債が裏づけになっていたり

といった、

  • 何かが土台となって、
  • 価値を裏づけしている物

と考えてしまいがちですが、

実は価値自体、

哲学の領域で、

それは

  • 人間が、
  • 人間として価値を認めるところ



  • その価値が存在している

という理由を考えられない人が多いと思いました。

そこで本日は、

  • この本質的な価値の議論

について考察をくわえてまいりたいと思います。

金(ゴールド)の価値の裏づけは世界中の人間が価値を認めるところにある


金本位制の元では、

紙幣の価値の裏づけとして、

各国の金保有量が用いられていました。

つまり、金の保有量に対して、

紙幣の発行量が有限だったからです。

それは金本位制の元では、

兌換紙幣と言って、

金と紙幣は交換できなければならなかったからです。

そうすれば、人々が一斉に金に変えたい場合、

お金がなくなりますし、

お金に変えたい場合、

金がなくなります。

そして、それはちょうど等価であったからです。

もちろん、この状態ではインフレになりません。

それは金とお金が等価で、

いつでも交換が可能だからです。

それがニクソンショック以降に、

金本位制が崩壊した話はこちらで書きました。


金(ゴールド)は

  • 多くの国が価値を認める

から

  • 世界的に交換が可能

なところに、

  • 本質的な価値

があります。

つまり、金を持ち歩けば、

世界中のどこへ行っても、

何かしらに交換ができる保証

があるからです。

それは利便性ですし、

価値の貯蔵ですし、

価値を持ち運べることにもなります。

こう言った利点こそ、

  • 本質的な価値の理由

になります。

自分にとって必要なものに価値がつき、価値がある物は手に入れるために奪い合いとなるため、値段や価格がつけられる


つまり、人間がそこに価値を認めるとき、

  • それが価値になる

という話です。

  • 男性が結婚するのも、
  • 子どもが欲しかったり、
  • 家庭を築きたかったり、

さまざまであると思います。

それは

  • その結婚に価値があったり、
  • 子どもに価値があったり、
  • 家庭に価値があったりして、

それを叶えるためには相手がいったり、

仕事や医療や食料や住居がいります。

つまり、これらもろもろにも価値があって、

それを認める人、

自身に価値がある物だからです。

つまり、端的に言って、

  • 必要とする物に価値があります。

ちょうどそれは、経済学で言えば、

  • 需要であり、

それに対して、

  • 与える物の量は供給という言葉であらわされます。

そして、それは有限で、

かつ、

  • 少ない物ほど価値があり、

  • その理由は奪い合い

や、

  • 手に入れがたい理由

により価値がある物

とされます。

ビットコインも有限です。

限りがあります。


ビットコインの発行総量は、2140年までに2,100万 Bitcoin とされていて、それ以降は新規に発行されることがありません。


それにより今、奪い合いが起きていて、

持っていればお金持ちになれると言うことで、

1円でも安く、

かつ、

多く買いたいために売買が盛んです。

それは数に限りがあり、

手に入れられなくなったら困るからです。

それと同じことがさまざまな範疇にも当てはまり、

  • 人口が足りなくなれば、
  • 人の価値は上がります。
  • 子どもの価値も上がります。

また、

  • 労働力が足りなくなれば
  • 労働力の価値も上がります。

それは足りないから奪い合いになり、欲しいからです。

価値がない物や買われない物は必要のない物としてやがて淘汰されてゆく


インフレで商品の値段が上がってしまうのも足りないからで、

値段が上がって困る物は買わなくてもいいのです。

それは買われないということをもって、

必要ない物となり、

やがて淘汰されるからです。

値段や価格にはそういった作用もあります。

バブルで有名なオランダのチューリップバブルが弾けたのも、

  • あんなに必要で高価で売れたチューリップが、
  • あるときをさかいにまったく売れなくなった

からで、

買わなければバブルに巻き込まれることもありません。

新訳 バブルの歴史 ──最後に来た者は悪魔の餌食
エドワード・チャンセラー
パンローリング株式会社
2018-06-16


それは急に必要がなくなったからです。

そういった商品や商売も、今までの歴史には山ほどあります。

  • 価値は
  • そのとき生きていた人間が価値を認めるところに
  • その価値があります。

戦国時代には、

刀が高価であったり、

茶器が高価であったり、

文化や歴史によっても人間の価値観は大きく変わったりします。

ですが、その中でも、

金(ゴールド)の価値は一貫して、価値を認めるところでありましたし、

世界中で認めるところであったので、

金(ゴールド)の価値は絶対のように思われております。

これだけ価値の尺度で機能していた度量衡の金属素材はなかったからです。

ビットコインはデジタルゴールドになると言われていて、

それがデジタルの中での価値尺度になろうとしています。

ですが、やはり金と違う点は、

デジタルであるがゆえに、

ネットワークが前提になる点

です。

つまり、ネットワークがないと使えないので、

そこにデジタルゴールドの難しさがひそんでいるように思います。

  • 金(ゴールド)は持っているだけで価値を保存します。
  • オフラインでも価値を保存します。

ですが、ビットコインは価値を保存しつつも、

それにはネットワークが欠かせないので、

それがデジタルゴールドとして普及しない最大の問題点である気がしています。

オフラインでは価値を保存できますが、アクセスはできません。

新型コロナ渦ではネットワークが使えなくなる国家も出始めているので、

その普及にはまだかなり長い期間と、

安全や平和な世の中であるという前提が必要である気がしています。

安全や平和な世の中でないと、

ネットワークの維持すら困難だからです。

そして、それは使えないということをもって、

価値を毀損し始めます。

それは

  • あなたがそう思うし、
  • 私がそう思うので、
  • 価値が毀損し、
  • 減ってゆくからです。

つまり
  • 価値とは、
  • 私の頭の中や
  • あなたの頭の中にあることで、

  • 人々の頭の中により多くある事柄

であります。

それが

  • プラスの場合は価値がありますし、
  • マイナスの場合は価値がないという表現であらわす概念

だからです。