廃墟(9)

インフレはお金があまっていないと起こらない


インフレが加速して、

そこに円安もくわわり、

日本においても値上げが加速してまいりました。


インフレは物不足から起こるのですが、

前提条件があります。

それはお金を刷りすぎたことによる、

  • 紙幣のあまり

です。

紙幣があまっているために、

  • 物の値段が上がり、

紙幣があまらなくなるとき、

  • インフレがおさまる

と考えるのが経済学的な物の考え方だからです。

マルクス 資本論 1 (岩波文庫)
向坂 逸郎
岩波書店
2017-11-16


なので、アメリカの方では金利を引き上げ、

貸し出しを抑えて、

  • 紙幣のあまりをなくす施策

をおこないます。

そこで本日は、

  • 日本におけるインフレ禍の特殊な環境について

考察をくわえてまいります。

金利を引き上げるドルに対して金利を引き上げない円が円安の原因


アメリカの方で金利を引き上げるのは、

  • ドルの貸し出しを抑制して、
  • 物価の上昇を抑えるため

です。


なので、金利を引き上げるほど、

  • ドルの貸し出しは減り、
  • 市中のドルは回収されてゆきます。

それに対して、日本は金利を引き上げないので、

  • 黙っていてもドルは減り、
  • 円は減りません。


それは

  • ドルは金利を引き上げて貸し出しを抑制して減ってゆくのに対して、
  • 円は金利がそのままで、
  • 減ってゆくドルに対して、
  • 円はそのままだからです。

これが円安の原因であると考察しています。

そして、それを

  • 変える気はない

と発言しているので、

変える気がない場合、

ドルが買われれば、

  • ますますの円安になってしまう

ことに気がつかれると思います。

それは金利を引き上げないので、

  • 黙っていても多くなる

からです。

商品の値段が上がっても買われなければ値下げせざるを得ない環境


また、インフレの前提条件として、

  • 紙幣のあまり

のほかに、

  • 支払い能力

も前提条件となります。

つまり、

  • 紙幣があまっていて、

かつ、

  • 支払い能力

がなければインフレにはならない

からです。

大抵の国では、

  • インフレになるとき、
  • 人件費も上がります。

逆に言えば、

  • 人件費が上がる

ことによってインフレが起こるとも言えます。

つまり、人件費が上がることによって、

商品の値段も上がり、

インフレが加速していゆきます。

日本においてもオイルショックの頃や、

インフレと言われる頃は、

  • 人件費が上がっている

からです。

もし、人件費が上がっていない場合、

  • 商品の値段が上がって
  • インフレになったとしても、
  • 支払い能力が追いつかないので、
  • 買えなくなる

からです。

買えなくなると、

物は売れないので、

デフレになります。

  • あれ?!おかしいな?!

と感じた方は正解です。

  • 日本のインフレはおかしいからです。

手取り15万円が上がらなければ15万円以内で買える企業や商品しか残らない


それは人件費が上がっていないので、

商品の値段を上げても、

  • 買われなくなる

からなのです。

なので、日本においては、

  • いまだにデフレの環境がつづいている

と見ています。

  • 原材料価格が上がったとしても、
  • 商品の値段が上がったとしても、

それを買える余力がない、

支払い能力がない場合、

  • 買えません。

  • 買えない

と言うことは、

経済が絶え間のない

  • 売り


  • 買い

である以上、

  • 経済として成立していない

ことに気がつかれると思います。

売れない商品はどんどん値段が下がって、

  • 企業側が損をします。

それをしないのが経済学なのですが、

日本における環境は、

それをしているので、

  • まるで損をするような環境になっている

からなのです。

企業における値上げも、

実質的には、卸売り価格や販売価格でも変わり、

最後は販売側のスーパーが損をする仕組みなのかも知れません。

こういったことをつづけていると、

結局、その損も積もり積もって、

損が損で重なり、

負債は莫大な金額になってしまう

ものと思います。

インフレの前提条件は、

  • 物不足と、
  • 紙幣のあまり

です。

そして、それは、

  • 支払い能力

が前提条件となります。

物の値段が上がって、

お金があまっていても、

支払い能力がなければ、

  • 買われない

からです。

日本では長らく人件費が上がっていないため、

  • 人件費だけ上がらないインフレ

は存在しないからなのです。

それは物の値段がどんどん上がっていったにしても、

  • 買われないので、
  • 逆に下がる

からなのです。

いくら作っても結果は同じですし、

いくら値上げしても、

買われません。

買われたにしても、

支払い能力には限度があるので、

  • 今までの人件費以上は出てこない

からなのです。

預貯金を切り崩したり、

その他の例外的な条件はございますが、

それにしても、

買える能力には限界があります。

支払い能力を上回って生産することはできません。

それは企業の体力と一緒で、

  • 無い袖は振れない

からなのです。

インフレとデフレ (講談社学術文庫)
岩田規久男
講談社
2015-01-16