2018-09-26 パイロット万年筆エリート2

『資本論』に描かれる資本の蓄積と膨張の原理


マルクスの『資本論』では、

  • 資本が蓄積し、膨張してゆく過程

が述べられます。

マルクス 資本論 1 (岩波文庫)
向坂 逸郎
岩波書店
2017-11-16


それは

  • 大きい資本はますます大きくなり、
  • 小さい資本はますます小さくなる原理

について言及しています。

そこで本日は、

  • 各社の値上げが企業を倒産に追いこむ原因と、
  • それにより大きな資本はより大きくなり、
  • 小さい資本はより小さくなる原理

について考察をくわえてまいります。

各社が値上げを開始するとき、その値上げ分、埋もれる商品や企業があらわれる


100円の商品が10円値上がるとき、

  • 10個買えば100円になります。


つまり、

今までの商品を10個購入したタイミングで、

  • 100円の商品が1個買われなくなるか?
  • 買おうと思ってもお金が足りなくなっていること

に気がつくと思います。

100円で10円の値上げの商品なので、

  • これが100円で20円であれば、
  • 5個買えば100円で、
  • 100円で30円であれば、
  • 3個買えば約100円で、

  • 100円の商品が一つ消えてしまうこと

に気がつかれると思います。

つまり、今まで買われていた100円の商品が、

値上げのせいで、

  • 10個に1個の割合か?
  • 5個に1個の割合か?
  • 3個に1個の割合で、
  • 買われなくなるか?
  • 売上を減らしてゆくからなのです。

それは自然淘汰の原理で、

  • 買われる物はより多く買われ、
  • 値上げ分まで買われ、

  • 買われない物はより買われなくなり、
  • 値上げ分、犠牲になってしまうからです。

値上げの原因は、

エネルギー価格や原材料価格の高騰なのですが、

こうして各社で値上げが開始されるとき、

  • その値上げの金額により、
  • 買える個数が減ってしまう

ことに気がつかれると思います。

それは給料が変わっていなければ、

  • その値上げ分、
  • 買える個数が減ってしまった

ことをあらわします。

そして、

  • 買ってゆけば買ってゆく分、
  • 値上げの金額が膨張し、
  • 埋もれて買えなくなる商品がどんどん埋没してゆくことになる

と思います。

このとき、

  • 値上げをやめる

というのも一つの戦略なのですが、

各社値上げを開始している環境では、

各社が各社値上げをしているので、

あまり意味をなしません。

逆に言えば、

値上げをしないことによって、

売れるともかぎらない

からです。

資本が蓄積し、膨張してゆく過程で寡頭競争が始まってゆく


こうして富の奪い合いが始まり、

お金の奪い合いが起こります。

売れる物はどんどん売れるのですが、

もうすでに単価が上がってしまって、

値上げ競争も最終的には何社しか残らなくなります。

それは給料が変わらないのだとしたら、

買える個数だけどんどん減ってゆき、

買える物じたいが少なくなってゆくからです。

ここでは、もうすでに倒産してしまった企業や、

生産をやめてしまった企業も現れるので、

寡頭競争となります。

つまり、ますます物が足りなくなり、

ますます生産者さえ減ってゆく仕組みです。

資本が蓄積され、膨張するとき、

それは大きな資本になり、

巨大な企業と化します。

ですが、それは巨大な企業ゆえ、

独占を生みやすいとも言えます。

もう競争する企業もいなくなれば、

あとは

  • 言い値に
  • 買い値で、

なんでもできる環境ができあがるからです。

そうなったとき、

あとはもう、その企業から買うしかなくなり、

他の企業では買えなくなります。

それはもうその企業しか残っていないからです。

資本主義は資本を蓄積して膨張してゆくのですが、

その過程として、

  • 大きい資本はますます大きくなり、
  • 小さい資本はますます小さくなる原理

を説明します。

マルクス 資本論 1 (岩波文庫)
向坂 逸郎
岩波書店
2017-11-16


それは富には限界があり、

大きくなればなるほど、

市場参加者が少なくなってゆき、

物も足りなくなってくる

ことを物語っているからです。