1ドル115円に突入 インフレを抑制するための金利政策
1ドルが115円に値下がりしました。
- 円相場1ドル=115円台に値下がり 4年8か月ぶり円安ドル高水準
- https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211123/k10013358311000.html
足元ではパウエル議長が再任されたことにより、
金利の上昇が懸念されております。
- パウエル氏を次期FRB議長に再指名、ブレイナード氏は副議長に
- https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-11-22/R2Z89XDWRGG801
インフレになると物価が上がるのですが、
その際、インフレを抑制するために金利を上げます。
本日は、
- なぜインフレを抑制するために金利を上げるのか?
その原理について考察をくわえてまいりたいと思います。
インフレを抑えるには投資を止めさせる必要がある 金利で生活してもらって投資をバカらしくさせる
お金を配ると、
- 欲しい人が増えて、
- 物の方が足りなくなって、
- 物価が相対的に上がる話はこちらでしました。
- 仮想通貨日記 お金を配りつづけると物価が上がってゆく仕組みを理解できない人へ伝えたい話
- https://www.onechan1977.com/bitcoin/benefitsraiseprices2
それは欲しい人が増えたために、
物の奪い合いになるからで、
だからこそ、
需要と供給の関係で、
価格が上がってしまうからです。
それは欲しい人に行き渡らせるためであり、
一番は労働力の提供者である、
- 労働者がお米を買えたり、
- パンを買えるため
であります。
なぜなら、
- 働いている労働者がお米やパンを買えなくなれば、
- 物を生産したり、
- サービスを提供したりすることが、
- 困難になる
からです。
そこで
- なぜ金利を上げるのか?
と言えば、
- 欲しい人が増えている市場からお金を抜く
ためであります。
金利を上げると、金利で生活ができるようになるので、
まとまったお金を金利の高い金融商品である
へ預け入れしたりします。
- 長期国債や
- 短期国債
へ預け入れしたりします。
そうすると、
- 市場からお金が抜けるので、
- 物を欲しい人が減る
からです。
こうしてお金は売買可能な状態から、
- 1年漬ける国債であったり、
- 10年漬ける国債に投資される
ので、
- 少なくとも物の奪い合いが止む
ことになります。
なので、インフレが抑制されます。
もし、こうしなければ、世界中のお金持ちや大富豪たちが、
- 石油に投資をしたり、
- 金(ゴールド)を大量に買い込んだり、
- ビットコインを大量に買い込んだり
するからです。
それは金利が低いので、
預けているよりは自分でリスクを負って稼ぎはじめるからです。
この状態をリスクオンと言います。
リスクオンの状態では、
リスクを取らないと稼げないので、
たとえお金を配っても、
配られたお金で、
配られたお金で、
- 石油に投資をしたり、
- 金(ゴールド)に投資をしたり、
- ビットコインに投資をしがちになります。
そこで金利を上げてリスクオフの状態にすれば、
リスクを取らなくても金利で保証された生活ができるので、
- 石油に投資することを止めたり、
- 金(ゴールド)に投資することを止めたり、
- ビットコインに投資することを止めたり
するようになります。
この投資が止めば、
- 物の値段が上がることを抑制でき、
- インフレは抑制できる
と考えます。
それは金利が上がることにより、
投資することがバカらしくなって、
黙ってお金の状態で寝かせる
からなのです。
金利を上げれば投資するのがバカらしくなるので、ドルなどの通貨に戻る仕組み
とは言え、このお金の状態で寝かせると言う意味は、
- 今までドルで投資していた石油が、
- ドルに戻ることをあらわしていて、
当然、ドルが上がってゆきます。
ドルで投資していた金(ゴールド)も、
ドルに戻ることによって、
ドルを上げます。
ドルに戻ることによって、
ドルを上げます。
ドルで投資していたビットコインも、
ドルに戻ることによって、
ドルが上がってゆきます。
ドルに戻ることによって、
ドルが上がってゆきます。
ビットコインに投資をしてから、
ビットコイン建てでアルトコインへ投資をするように、
ドルに投資をしてから
アメリカ株が買われたり、
アメリカ株が買われたり、
石油が買われたり、
金(ゴールド)が買われたり、
ビットコインが買われます。
金利を上げればこれとは逆の現象が生じて、
- アメリカ株が売られてドルに戻ったり、
- 石油が売られてドルに戻ったり、
- 金(ゴールド)が売られてドルに戻ったり、
- ビットコインが売られてドルに戻ったり
するからです。
それにより、
今度はドルで持っている人が多くなり、
今度はドルで持っている人が多くなり、
ドルは相対的に上がることになります。
1ドル115円になるのも、
それはドルに対しての需要が増えたからで、
みんなドルにしたいからなのであります。
逆に言えば
- ドルにすれば金利の高い金融商品も買えますし、
- 金利で保証された生活ができる
からなのであります。
こうしてインフレは抑えられ、
物価の上昇はおさまるのですが、
今度はドルに投資されるので、
ドル以外の国は大変なことになります。
ドル建ての他の通貨は影響を受けますし、
それによって投資のポジションを変える人たちも出始めるからです。
- トルコリラ、1日で一時15%下落 大統領発言で
- https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR233XI0T21C21A1000000/
投資は儲かるためにやります。
それは買われる商品に投資をするからです。
金利を上げることでインフレは抑制されるのですが、
それは一方で損失を抱える人たちも生みます。
つまり、
- 上がると思っていた石油に投資した人や、
- 金(ゴールド)に投資をした人や、
- ビットコインに投資をした人たちです。
ですが、投資家もバカではないので、
打たれた手からまた新たな稼ぎ先を模索するのが常ではあります。
常套で考えれば投資をしません。
黙って短期国債や長期国債を買えばいいのです。
ですが、市場はいつでも貪欲で、
- 上がるためには、
- 上がる餌食を探しつづけ、
- ときに貪欲に、
- ときに恣意的に投資され、
荒稼ぎをするのが常だからです。

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