日本銀行

いくら国債を発行しても財政破綻しない?は本当か?


現代貨幣理論(MMT)の論者と言われる方々は、

  • 国債をいくら発行しても財政破綻はしない

と口にしたりしています。


ですが、厳密に定義をおこなえば、

  • デフォルトしないのであって、
  • 財政破綻する可能性が残されている

ということに気がつけないのだと思いました。

そこで本日は、この、

  • 財政破綻と、
  • デフォルトの違い

について、考察をくわえてまいりたいと思います。

デフォルトは債務不履行 物価の上昇はおさえることができない むしろ加速してゆく


デフォルトという言葉は、

  • 債務不履行

をあらわすので、

  • ドル建てや、
  • ユーロ建て

のような他国の通貨で借金をしていて、

返せなくなるときに起こります。


一番有名なのは、

  • ドル建て

ですが、

ドルで借金をしていた負債を返済できなくなるので、

その場合、

  • デフォルト(債務不履行)

と表現します。

それは財政破綻でもありますが、

  • ドル建て債を返済できない、
  • 債務不履行

によります。

これを円建てでおこなえば、

  • 自国通貨なので
  • デフォルト(債務不履行)

になることはございません。

ですが、それは

  • 日本円建ての借金を
  • 日本円で返す必要がない

という意味にはなりません。

国債などで国の借金が膨らんでゆくと、

  • 日本円建ての借金なので、
  • 債権者は国民であり、
  • 日本人です。

それは税金や徴税権で徴収されてゆくのですが、

人口が減少してゆけばゆくほど、

  • 一人当たりの徴税金額も大きくなってしまう

と言うことを指摘する人は少ないです。

今、コロナ禍で働く人が減っているとき、

収入が減少すれば、

当然、税収も減少します。


そして、足元ではインフレも進んでいるので、

物価の高騰に対して、

働くメリットがなくなれば、

働かない選択をする人も増えはじめます。

原油価格の高騰は、

ガソリン価格も上げますし、

雇用保険の値上げは、税金の値上げなので、

ますます手取り収入を減らす

ことになるからです。


車で通勤をしている人たちは、

車通勤をやめたり、

車を手放してしまえば、

ガソリンスタンドや、

自動車各社も売上を減らしてゆきます。

物価が上昇しているときに、

収入が上がらない場合、

収入を上げることをあきらめて、

支出をおさえる方に特化を始める

からです。

それにより、今までは消費の落ち込みで済んでいたものが、

支出の抑制で、節約やコストカットに向かうとき、

  • 企業と同じく家庭内においてもリストラが始める

からです。

それは負のサイクルで、売れない物はますます売れなくなってしまいます。

逆に言えば、働いている層が物価の上昇についてゆけないので、

  • 働いている層から離脱してしまう

からなのだと思いました。

税収は働いている層から取るので、

この税収が落ち込んでゆけば、

今まで取れていたものも取れなくなり、

物価だけが上がってゆく状況におちいります。

借金して物を買えば物だけがなくなっている 返済されない場合、物だけが減りつづける


どこかで国債の発行を止めないと、

  • 物価の上昇はおさえられない

からです。

国債は返さなくてもいいのですが、

  • 返さなければ返さない分、
  • お金が余分に市中に出回っているので、
  • インフレ率は高くなってゆきます。

市中に出回っているお金で商品が買われます。

出回っている商品が少なくなれば、

当然、インフレになる

からです。

このとき、ますます国債を発行すれば、

ますますインフレになります。

それは

  • 商品が少なくなっているところに、
  • ますますお金を投入する

からです。

  • お金で商品が買われます。

  • その商品が足りなくなります。

  • そこにさらにお金を投入すれば、

  • 足りなくなるのは目に見えている

からです。

ですが、このお金は日本円建てで発行されているので、

  • デフォルト(債務不履行)

にはなりません。

  • 返してくれ!

と誰からも言われない

からです。

ですが、お金は発行されつづけているので、

  • 物は足りなくなるし、

  • ガソリンや車も買えなくなってしまいます。

それは日本円に対して、

買われ過ぎている

状態をあらわします。

物の方が足りないからです。

足りなくなっても、

商品の方は生産されないので、

物が買えない状態がつづきます。

それは働くのをやめるように、

労働力が買えなかったり、

ガソリンが買えなかったり

するからです。

給料も労働力という商品に対する値段なので、

その離脱が相次げば、

  • さらなる物不足と深刻なインフレに見舞われる

ようになります。

日本円で働き、日本円で生産し、日本円で消費する 消費を刺激しても働く人や生産が減れば、物が足りなくなる


  • 誰が物を作って、
  • 誰が生産するのでしょうか?

それは物を作る人がいて、

生産する人がいてはじめて可能になることだからです。

  • 中国の商品が安く買える

のも、為替差益の恩恵で、

働く人が減れば、

生産も減り、

物の量も減ります。

日本人でも、失業したり、仕事がなくなれば、

働く人が減り、

物の量も減りってゆきます。

国債で借金をしていても、

物の生産にはかぎりがあるので、

物の方がなくなれば、

それは紙切れになってしまう

ということに気がつかれると思います。

つまり、自国通貨建てで国債をいくら発行してデフォルトしなくても、

  • 物が買えなくなってしまう

からです。

財政破綻とは、

財政が破綻することなので、

そのときに起こります。

つまり、年金をいくら配っても生活ができなかったり、

医療財源をいくら刷っても薬が手に入らなくなってしまう

からです。

ここに矛盾が含まれていて、

  • デフォルト(債務不履行)

にならなくても、

物価が上がって物が買えなくなる

とき、

日本円では買えなくなります。

  • それは日本円を刷りすぎていて、

  • 市中に出回りすぎていて、

  • 商品と交換できなくなってしまう

からです。

それは不動産や高級腕時計やさまざまな物価とリンクしているから
で、

このリンクをたち切らないかぎり物価が元に戻らない

からです。

  • なので、日本円をダメにします。

  • それが財政破綻です。

日銀破綻
藤巻 健史
幻冬舎
2018-11-08


日本円ではなく、別の通貨を発行して、

  • 物価を元通りにしないといけなくなる

からです。

日本においても戦後起こっています。

  • それは物が高くなって買えなくなってしまう

からです。

今では

  • ハイパーインフレ

と言われております。

日本が財政破綻しないと言うのも、

  • デフォルト(債務不履行)

と勘違いしていて、

債務は不履行にならなくても、

物価が上がって物が買えなくなるとき、

日本円は使えなくなってしまいます。

それはあまりにも物の方が買えなくなるからです。

これを通貨の購買力

と言ったりしますが、

債務不履行にならなくても、

  • お米が10万円になってしまえば、

円が使い物にならなくなっていることに気がつかれると思います。

それはある意味、財政破綻と言えるのではないのでしょうか?

それが破綻という意味だからです。

債務は不履行になりませんが、

自国通貨で物は買えなくなります。

騙されないようにしてください。

言葉には微妙な表現方法があるからです。