セルシウスが破綻しても上がりつづけるビットコイン
仮想通貨業界で有名なセルシウスが破産申請をしました。
- 暗号資産レンディングのセルシウス、米連邦破産法11条の適用申請
- https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-14/REZI5GT1UM0W01
最近、ビットコイン価格が
下がったあとに、
上がっている
のも、この問題が関係しているように思います。
それと言うのも、
仮想通貨業界では取引所が破綻するとき、
- 破綻のニュースが出て下がり、
- そのあとに持ち直す
ことが多いからです。
それは破綻のニュースとともに資金が引き上げられ、
そのニュースから出遅れた人たちが
に、
- 最後の売り場を探すため
に、
- また少しあとに上げる
場合が多いからなのだと思います。
- 経営破綻の暗号資産貸出セルシウス、負債額は11.9億ドル
- https://jp.reuters.com/article/fintech-crypto-celsius-idJPKBN2OQ010
そこで本日は、
この問題の震源地のセルシウスの破綻について
考察をくわえてまいりたいと思います。
セルシウス破綻 その対応は事務所がもぬけの殻でとんずら状態
セルシウスはスリー・アローズ・キャピタル(3AC)というヘッジファンドをつかって仮想通貨を運用している会社でした。
それは仮想通貨を集めて、
- 金利を支払うことによって、
- 運用して、
- その運用益で稼ぐ手法
です。
分散型金融のDeFiが有名ですが、
このDeFiに関連する分野で、
荒稼ぎしていました。
ところが、つい昨今の仮想通貨の下落で、
当初は、
- UP ONLY(上がるだけ)
が合言葉であった社長も、
すっかり沈黙してしまい、
ビットコインが2万ドルを割ったあとは、
シンガポールの事務所ももぬけの殻となりました。
- スリー・アローズの創業者ら所在不明、シンガポール事務所もぬけの殻
- https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/bloomberg/business/bloomberg-REV37QT0G1KW01
We are in the process of communicating with relevant parties and fully committed to working this out
— Zhu Su 🔺 (@zhusu) June 15, 2022
日本語訳私たちは関係者とのコミュニケーションの過程にあり、これを解決することに全力で取り組んでいます。
最近の悪いことをする人の特徴として、
- 都合が悪くなると、
- 黙り、
その後、
- 逃げる
という特徴を観察することができると思います。
取引所などでも出金停止が相次ぎ、
なかばとりつけ騒ぎ
となっていたのですが、
- 黙る
ことと、
- 逃げる
ことによって、
その
- 気まずさからは回避できる
からなのだと思います。
- 出金停止めぐり、州証券規制当局がセルシウスを調査=報道
- https://jp.cointelegraph.com/news/texas-securities-regulator-investigates-celsius-over-withdrawal-suspension-report
起こらないだろうということが次々に起こってゆけば起こらないだということが次々に起こってゆく
仮想通貨業界関係者の間でも、
- まさかそんなことは?
や、
- 逃げるのはいかがなものか?
といった
- モラルを問う意見が多い
のですが、
- モラルはお金があるからこそ可能であって、
- お金がなくなればモラルもへったくれもない
のが現実の真実である
のだとため息とともに痛感するにいたりました。
- 金の切れ目が縁の切れ目 お金の貸し借りが人間関係を壊す理由
- https://www.onechan1977.com/money/Somethingdifferentimage
仮想通貨業界の間でも、
今回のような事態は寝耳に水で、
またその対応も、
- 度肝を抜かれる対応だった
からです。
信じられないことがたまに起こります
が、
- 信じられないことが毎度起こる
のが仮想通貨業界の取引所や投資関連です。
それはみんな儲けたい一心から、
- UP ONLY(上がるだけ)
と発言し、
- UP ONLYを信じて買いたくなる
からです。
ですが、よーく考えてみてください。
UP ONLYで買ったにしても、
- 誰かは?
- いくら?
のタイミングで、
- 売り始める
からなのです。
みんながみんな、
UP ONLYを信じて、
売らないで持っていたら、
こんな事態にはなりませんでした。
そして、その多くは、
- 仮想通貨が暴落しはじめた段階で、
- 売り始め、
- 利益が確定され、
逆に最後まで持っていたセルシウスが破綻に追い込まれるのも、
少しかわいそうな気もします。
特に最後のビットコイン価格の2万ドル割れは致命的で、
- 起こらないと思っていた価格を
- 割ることがたまにある
のも仮想通貨業界だからです。
なので、
- 起こらない
ことはありません。
- いきなり黙ってしまう
ことも、
- 逃げてしまう
ことも、
起こらないと思っていたことが次々に起これば、
立てつづけに、
- 起こらない
と思っていたことが、
- 起こってゆく
のが人間の弱さだからなのだと思います。
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