コロナ禍で現金給付をすればするほどビットコインは上がってゆく
ビットコインが再び400万円を突破しました。
- ビットコインなど暗号資産、今週末に買い注文制限も-eToro警告
- https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-01-14/QMW8SYT0AFB601
- 「3カ月で120万円→400万円超」ビットコインはさらに高くなると断言できるワケ
- https://president.jp/articles/-/42364?page=1
バイデン大統領が就任しますし、現金給付もおこなう点が好感されたのだと思います。
- ビットコイン強気相場に追い風? バイデン次期米大統領の大型財政出動
- https://jp.cointelegraph.com/news/as-biden-preps-3t-stimulus-bitcoin-could-be-set-to-erupt
日本においてもですが、今後は政府が現金を給付すればするほど、金やビットコインや株価が上昇してゆく現象を確認できるものと思っております。
今後の経済学で検証が待たれるところです。
ビットコイン高騰の背後にひそむテザー問題
さて、ビットコイン高騰の裏にテザー発行量の増加があると言うのは仮想通貨投資家の間ではかなり有名な問題であります。
- 「テザー準備金の一部、ビットコインで運用」担当銀行が明かす=報道
- https://coinpost.jp/?p=213190
- テザーのパンドラの箱が開かれる
- https://blog.blockchain.bitflyer.com/n/nbc3c9659e198
本日は、
- なぜテザーの発行枚数が増えるとビットコインが高騰するのか?
その問題点を考察してまいりたいと思います。
テザーとはアメリカのステーブルコインで、
- 1ドル(USD)イコール1テザー(USDT)
で取り引きされるステーブルコインです。
ステーブルコインとは、ビットコインだと値動きが激しいので、
など計算が複雑になるので、
で安定的に交換できる通貨であります。
- 1ドル(USD)0.00008BTC
など計算が複雑になるので、
- 1ドル(USD)1テザー(USDT)
で安定的に交換できる通貨であります。
そして、このテザーの発行元とビットコインの販売会社が同じという点が疑いを向けられる問題点です。
アメリカでもドルでビットコインを買うのが法的に問題があると考える人たちもいて、テザーで購入してもらうような手法をとったりしています。
つまり、ビットコインを購入するためにテザーを購入するのです。
アメリカではビットコインの販売所があり、ドルで入金するのではなく、テザーを購入して入金し、それを販売所へ入金して、そこからビットコインを購入する方法がとられていたりします。
テザーとドルが同量なければ引き出しや交換の際、たりなくなる
そして、このテザーの発行元とビットコインの販売所が同じ会社である疑いが濃厚なので、ニューヨーク司法当局(NYAG)より財務諸表の開示を請求されている問題です。
- 仮想通貨USDT(テザー)の財務記録提出期限迫る──1月15日
- https://coinpost.jp/?p=212921
この一番の問題点は、
- 1ドル(USD)1テザー(USDT)
なので、テザーの発行枚数と同量のドルがあれば何も問題はありません。
ですが、銀行と同等に信用創造で、
- 顧客の1000万円を使って
- 別の顧客へ1000万円を貸し出したりしていると、
- 顧客が1000万を引き出したり、
- 別の顧客が1000万円を返せなくなるとき、
銀行の取り付け騒ぎが怖いのも、この信用創造分の金額が返せないからなのです。
テザー問題は他の仮想通貨の価格へ影響を与える深刻な問題
そして、テザー問題のように、もし、テザーと同等のドルがない場合、ビットコインを売却したり、テザーからドルへ交換する際、量的に足りなくなります。
そうなると、その足りない分は当然損失となるワケですし、上がっているときはいいのですが、下がった際、足りなくなる仕組みなのです。
ビットコイン投資家の多くはこのテザーの発行枚数をチェックしていて、テザーが大量に発行されるとやがてビットコインは上がる観測でいたりします。
ようはテザーの発行枚数の増加が、販売所にテザーの入金があり、やがてビットコインが買われることを意味するからです。
- テザー大量発行はビットコイン価格急騰の前兆か、歴史が証明
- https://jp.cointelegraph.com/news/tether-printer-divergence-mean-bullish-sign
ところが、今回の財務諸表でテザーの発行枚数とドルの量が一致しない場合、顧客のすべてに返金することもできないことがバレるので、それはテザーのみならず、さまざまな仮想通貨へ影響を与える大問題を含んでいるのです。
ビットコインがバブルへ近づけば近づくほどこういったかねてからの懸念点は解明されてゆきますし、今まで黙っていたことでも糾弾の目が向けられるようになります。
リップルは今回の件で紙きれ同然になると思いますが、テザー問題はテザーそれ自体とともに、テザーから購入されたさまざまな仮想通貨の価格にも影響を与える問題が含まれております。
- 仮想通貨のリップルはブロックチェーンではないのでやがて紙切れになる理由
- https://www.onechan1977.com/bitcoin/dont-ripple
- 仮想通貨のリップルが米証券取引委員会(SEC)に訴えられた日
- https://www.onechan1977.com/ripple/trial201224
- リップルが次々と海外の取引所で上場廃止に追い込まれている話
- https://www.onechan1977.com/ripple/delisting
もちろん、長期的な視点では影響はないのですが、短期的な視点で見るときは大幅な値崩れが想定されるため、知らなかった人たちはこれを機に勉強されて方がいいと思います。

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