ロレックス相場

インフレ抑制で金利は上昇するがそれ以上に物価が上昇している場合…


アメリカでインフレ抑制から金利上昇の金融政策が打ち出された話はこちらでしました。


これにより株価は下落したのですが、

長期金利の引き上げもわずか2%であるので、

インフレ率の5.7%とは大きなひらきがあることに言及する人たちは少ないと思いました。


そこで本日は、

この物価の上昇と金利の上昇について、

問題点を考察してまいります。

金利2%上昇に対して物価が5%上昇していれば3%損をする経済合理性


100円の商品が2%値上げされるとき、

  • 100×2%=102円

になります。

同様に、

  • 1000円は1020円
  • 10000円は10200円

になります。

値段を変えて、一番身近なガソリン価格であれば、

150円のガソリンが2%値上げされると、

  • 150円×2%=153円

になります。

金利が2%になっても同じことが国債や貯金の中で利息になって起こり、

  • 1000円は1020円
  • 10000円は10200円

になることに気がつかれると思います。

そこで、ともすればアメリカ人はアメリカの長期国債を購入し、

リスクオフのリスクのない資産として運用しがちなのですが、

  • もし物価が5%どころか、
  • 7%などに上がって推移してゆく場合、

この誤差の3%や5%分、

金利の方が損をすることに気がつかれると思います。

つまり、100円の商品が5%値上げされると、

  • 100×5%=105円となり、

  • 1000円は1050円、
  • 10000円は10500円

となってしまうからです。

一番身近なガソリン価格であれば、

150円のガソリンが5%値上げされると、

  • 150×5%=158円

になります。

7%値上げされると、

150×7%=161円

になります。

つまり、

  • 金利に対して
  • 物価の上昇率や上昇速度が速くなれば、
  • お金で持っておくよりも、
  • 商品や物の状態で持っておいた方が得をする

からなのであります。

逆に言えば、金利でもっておいた方が得をする状態でなければ、

  • この金融政策も絵に描いた餅になる可能性の方が高い

のです。

今は100円の商品や、

150円のガソリン価格で説明をくわえましたが、

  • これが不動産であったり、
  • 金の延べ棒であったり、
  • ロレックスという高級腕時計

であれば想像にかたくないと思われます。


つまり、これらの商品も物価上昇にあわせて、

5%や7%で値上げされ、上昇が加速するとき、

金利の方が2%であるならば、

お金を借りてでも、

これらの商品を購入したり、

投資した方が儲かる

ことを経済合理性はあらわしている

からなのです。

お金よりも商品や物の方が足りなくなるとき、インフレは止まらないし、むしろ加速する


今までの株式市場は、

金利の上昇はリスクオフで、

株価からは資金が回収され、

金利の高い方へお金が流れるのが定説でした。


しかし、今回はコロナ禍のインフレで、

そのインフレ率がかつてないほど高まっていれば、

金利が上がったからと言って、

金利の高い方へお金が流れるとは限らない

からです。

それは物価の方がそれを上回るパーセンテージで上昇をつづけるからで、

金利がそれを上回る可能性が低い

からなのです。

今では逆に、

  • お金を借りてこれらの商品へ投資する方が儲かる計算になり、
  • ますますのインフレを懸念する必要があります。

お金を配り過ぎたことにより、

欲しい人が増え、

物をたくさん買い、

物不足が生じました。

それは働かないで配られたために、

働く人たちが減り、

生産が追いつかなくなってきたことを意味します。

金利は上がったと言っても2%です。

一方の物価上昇率は5%や7%に迫るとされています。

直近では緊迫するウクライナの問題もあり、

生産や物不足はますます加速するばかりなのですが、

この状態でアメリカの長期金利が2%と言えども、

低いような気がするのは私だけでしょうか?


それはお金を預けて2%得をするよりも、

お金で何かを購入し、

のちに5%や7%で売り抜けた方が得をする

計算が成り立つからなのであります。

ハイパーインフレの悪夢
アダム ファーガソン
新潮社
2011-05-25