1.正しいことと正論を告発することの弊害

クルーズ船に入って活動していた岩田教授がクルーズ船内部の状況を間違っているとして批判した動画がYouTubeで公開されました。

それ自体は正しいことをしていて正論をかざしているのですが、ただ今現在もそこで作業している人がいたり、船内に残っている人もいます。

これは大学の教授にありがちなことなんですが、いくら正論と言えども今現在クルーズ船にいなければならない人たちがいるのに、その人たちを恐怖に陥れてる発言は専門家なんですが当事者意識に欠ける話だったりします。
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2.決められた条件下という制約の問題

んで、組織で働く場合もそうですし、組織ってやっぱりポリシーやガイドラインがあって、その条件下で作業なり、仕事をしたりします。

なので、クルーズ船だとしても乗客を降ろさないと判断がくだった以上、その条件下で感染を防止する対策をしなければいけません。

レッドゾーン(汚染されているゾーン)やグリーンゾーン(汚染されていないゾーン)なんて指摘もありましたが、船内のお客さんがあちこち動いている以上、完璧な安全地帯って確保できるワケはなく、それってもっと広い空間で、新しく安全地帯を作った際に可能になる話しだったりするのです。

元から船内だし、狭い船内にこちらがレッドでこちらがグリーンと区切ったとしても、お客さんはそもそもあちこち動いていたし、降りれないと分かったタイミングでやっても意味のない話だと言うことは少し考えれば分かると思います。

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3.不満の矛先と戦い方・戦略の問題

んで、岩田教授もなんですが、たとえば日本政府や他の専門家のやり方に気に食わないところがあったとしても、専門家であればまずクルーズ船内の感染症を今、どれだけ抑えられるか?が焦点だし、初めから下船させた方がいいという主張であれば、わざわざ乗船しないで外野から下船を主張するのが本来の戦略と言うか、戦い方・交渉術のような気がするのです。

んで今ってこういった不満も動画で撮影すればすぐにYouTubeやwebに上げられる時代です。

情報リテラシーのある人は正しい事を言っているけど、専門家や対策を考える立場としてはいかが?な行動か、すぐに分かると思います。

正しいことは正しいのですが、今言うことではないですし、まだ船内に乗客はいるのです。

専門家が怖いって言っちゃって大丈夫なんでしょうか?

私だったら船内で『降ろしてくれ!』って暴れると思うんですよ。

そういった配慮に欠けた発言って、少し考えれば分かりますし、多分なんですが初めから日本政府のやり方に反対なワケで、だったら国へのアンチテーゼと船内の環境は分けて考えて批判しないと、犠牲になる人が増えてしまいます。
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4.大人としては稚拙な戦い方の問題

動画で暴露もそうですし、こういうセンセーショナルな驚きって人々の印象に残りやすいですし、心も動かされやすかったりします。

昔は芸能人とかが売れなくなってから誰と寝たとか、元恋人だったとかやはり人の注目を惹くために暴露本を出したりしてました。
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んで、実際、多くの人々は興味をもって暴露本を読んだりします。

それと同じことが今はネットでけっこうリアルタイムで繰り広げられていて、ヘタすりゃ反抗期の女子高生が毒親の話を録音してネットにアップしたりしている世の中だったりします。
でもでもなんですが、それも厳密に考えればいい悪いの判断もでき、どちらが悪いのか?も明確になるのですが、日本って論理的に考えられない人が増えているので、ヘタすりゃ暴露した当人に間違いがあるはずがないという主張へ傾いてしまいガチだったりします。

弱者保護の精神も強いのでそういう方向へ流れやすいのですが、元々はやはり信頼関係が大切なワケで、信頼関係が築けないばかりに暴露へ至ったりするんですが、それ自体が重大なコミュニケーション障害であるということを誰も知らなかったりします。
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一回ぐらいならいいんですが、あまり度重なるようだと近しい関係には入れたくなくなりますし、何か一言あってからの方が対応としては妥当なのです。

一番いいのはその場で申し上げ、聞き入れてもらえないのであれば聞き入れてくれる環境や土台を築くことだと思います。

なので、動画でアップしてしまうと、聞き入れてくれるワケにはいかないですし、日本政府を批判した方がよかったのかも知れません。変に専門的な船内の様子や対策を述べるよりは…。

以上、岩田教授の告発に見る暴露社会の話でした。