三島由紀夫 (1)

三島由紀夫が言いたかったこととその実際


本日は三島由紀夫没後50年らしいです。



若い頃、三島由紀夫や太宰治に傾倒した時期があったのですが、

今の人たちはそれこそ型にハマって三島由紀夫を理解しているため、

  • あまりよく知らないだろうな~

というのが素直な感想です。

最期が強烈で

  • 自衛隊に決起を促して自決したところばかりが報じられ、
  • それが愛国主義や愛国精神につながっている

ようで怖い気もしています。

ですが、よく理解して欲しい点は、

  • 我々は平和な時代に生まれてますし、
  • 平和な時代で育った点

です。

自衛隊の決起を促した場面もいさましい感じに描かれますが、

実際、

  • 自決の際は介錯を何度も失敗し、
  • 非常にお粗末な最期を遂げている

のです。

口では武士道なんて口にしてましたが、

盾の会メンバー全員が全員そうなるワケではなく、

頭で思っていることと実際の行動は違ってくるワケなのです。

やはり、

  • 平和な時代に生まれた人は
  • どんなに鍛えたところで野蛮なことはできないワケ

なのです。

ちょうど当時もベトナム戦争なんかがあって、

  • アメリカでも軍隊に参加した兵士らが戦後のPTSDに悩んでいる

ことも何かで知りました。

つまり、

  • 自分たちがやってしまったり、
  • 死んでしまった人を見てしまったがためにPTSDに苦しめられる

のです。

それがまず第一義的に三島由紀夫が訴えたことの矛盾だと気がつきました。

三島由紀夫は軍国マニアの軍国フェチ


三島由紀夫も人間に大変興味がある人で、『金閣寺』なんかででも金閣寺を燃やした犯人の心理描写に迫っております。

金閣寺 (新潮文庫)
三島 由紀夫
新潮社
2020-10-28


三島由紀夫自体、

  • 戦後の玉音放送に衝撃を受けた人

で、戦後の玉音放送に衝撃を受けた作家さんはけっこう多いです。

太宰治も玉音放送に関して急に虚無になった心境を吐露した作品が多いです。

つまり、

  • 戦争によって何もかもリセット状態になり、
  • 人は虚無になります。

その虚無は繰り返さない方がいいのです。

今だと日銀が破綻する感じでしょうか?


三島由紀夫は『憂国』にて軍国主義にのめり込みます。

花ざかりの森・憂国 (新潮文庫)
三島 由紀夫
新潮社
2020-10-28


根が真面目でいいヤツなので徹底的に勉強して政治や軍隊、社会参加について考えるのですが、平和な時代は平和な空気が蔓延するのでクーデターははやりません。

ましてや三島由紀夫のような社会的影響力のある人がなんでクーデターを企てたのか?

謎ですらあります。


逆に言えば選挙に出馬して、

政治の側から憲法改正など改革をしていった方がよほど平和的であるし、民主的な手続きで三島由紀夫本人の理想どおりに国が作れたように思われるワケなのです。

なので、単純に晩年は軍国マニア程度の認識しかありません。

三島由紀夫好きには大変申し訳ございませんm(__)m

とてもじゃないですが、あの、聡明な三島由紀夫ではなくなっていたのです。

どこでそうなったのか?

年をとるとネトウヨになるのか? 国を愛する傾向


今のネトウヨと同じで

  • もしかしたら年齢が上がったり、年をとると
  • ネトウヨや愛国の精神について語りはじめる

のかもしれません。

ですが、おおむね、論旨として自衛隊でありつづければアメリカの言いなりになってしまうという懸念はありますし、実際、今そのようになっています。

その懸念のみ間違いはないです。

かと言って、自衛隊を軍隊にするのも危険な発想ですが、

  • 三島由紀夫没後50年目

にしてそろそろこの懸念には真摯に向き合った方がいいように思います。

考えなかったり、議論しないことによって無かったことにはできないからです。

ただ実際には

  • 思うことと
  • 行動にうつすことは違っていて、

  • 理想を描くことと
  • 現実にできることも違うくなるワケ

です。

ネトウヨに多い傾向はこのことを無視して、

  • ただ気合いと根性で三島由紀夫をもてはやしたり、
  • 憲法改正や自衛隊の軍隊化を推し進める点

だと思います。

新型コロナの失業・倒産で自殺するぐらいの

  • 豆腐のメンタル

なので、私にはすごく滑稽だと思われるのです。


ましてや戦地では略奪や強盗、暴行が繰り返されます。

  • 体力に自信のある方ならお好きになさってください!

ですが、意外に

  • 思っていることと
  • できることは違うと思う派

なのです。

そういう血なまぐさいサバイバルな人間観を僕に教えてくれたのが三島由紀夫という作家の生き方でした。