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手のひらを返す『集団免疫』戦略


新型コロナウィルスの戦略で注目を集めたのがイギリスの『集団免疫』戦略でした。

イギリスのこの戦略は理屈上は正しいのです。


理屈は新型コロナウィルスは絶滅が困難でインフルエンザのように今後も生息し続けます。

であれば、一回かかって免疫のついた人たちで経済を回していくしかないのです。

ところがこの最大の落ち度は、この理論を考えた人たちが受け入れ可能病床数をまったく計算していなかったと言う誤算でした。

そのことに気づいたジョンソン首相は朝令暮改的にあっさりと手のひらを返しました。

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手のひらを返すという技術(スキル)


何がすごいのか?というと、この朝令暮改的に手のひらを返すという技術(スキル)です。

これは社会人口経験がある方や管理職の経験がある方なら理解しやすいと思いますが、けっこう念入りに考えて業務計画なんかを練って、いざ作業にあたると、やっている最中にもっといいやり方なんかが浮かんだりして、途中からやり方なんかを変えた方がいい場合があることに気づくことがあります。


でも、これって、世の中のほぼほぼのことは勉強すればするほど昔やってたことが間違いだった事に気づきますし、勉強した方のやり方の方が早い場合が往々にしてあります。

古い人や昔の人は、古いやり方や昔のやり方をやり続けるので老害なんて呼ばれ方をします。


ですが、最近気がついた点は、老害はそのことにどうやら気がついていないという点です。

老害を批判したりしていましたが、実は老害自体はそのことにまったく気がついていないので、ぶっちゃけ何が古いのか?何が昔のやり方なのか?気づかないのです。

おそらくこれが老害の特徴で、一つのやり方にこだわるあまり、他の意見や他の考え方や他のやり方を受け入れなくなっていき、裸の王様状態に追い込まれるという結論に達しました。

なので、老害を他人事として批判してきましたが、実際は老害自体そのことに気づかないため、気づかないことをもって老害となす感じなので、他人事ではないのです。

もしかしたら、自分もいつの日か、自分のやり方にこだわり、自分の考えにこだわり、他のやり方や他の考えを受け入れられなくなったとき、自身も老害化するのです。

そういう面から考えても、イギリスのジョンソン首相のこの手のひらを返す技術にはまだまだ若さを感じますし、すごい柔軟な対応であったと感心しております。

非常事態こそ重要な手のひら返しスキル


また、その後、自身も感染してしまい、集中治療室へ送られるというニュースも、手のひらを返したことにより、集中治療室が温存できましたし、皮肉にもそれを身をもって勉強することになった数少ない首相だと思います。


今回の新型コロナウィルスはフランスのマクロン首相も戦争と表現しているように、世界中の危機なのです。


戦争であればこそ、勝てない戦であれば潔い退却が必要になりますし、態勢を整えて英気を養う時間も必要になります。

織田信長の鉄砲隊へ騎馬隊で突進して行った武田勝頼軍もそうですが、情勢に応じて潔く撤退していれば、1年や2年鉄砲隊を勉強して訓練すれば打倒織田信長も夢ではなかったような気もするのです。

それぐらい我が国の村八分的空気の中では前言を撤回したり、手のひらを返す技術というものが困難であるし、それは信用を失ってしまう行為に映ってしまうかも知れません。


ですが、人生でも仕事でも、勉強していけばいくほど間違いに気がつきやすいですし、昔のやり方に疑問を持つものだったりします。

それをどのように手のひらを返し、どのようにやり方を急に変更するか?は社会人としては学習した方がいいと思います。

こういう手のひらを返す技術は、聞いた方も180度状況が変わるのであっけにとられますが、でも実際、その方がいい場合が多いし、やり始めるとそっちの方がいいことを理解してくれる場合が多いのです。

一番の問題は、それを思いついたり、気がついたりした人が、言い出しにくいという問題なのです。