1.住宅ローンの間違った使い方
少し前から住宅ローン破綻が話題になってます。
- 4人世帯、月8万の赤字…節約しても「ローン破綻」は免れない
- https://gentosha-go.com/articles/-/23382
住宅ローンの問題なんですが、要は貧乏人が35年ローンなんかで終の住処を買おうとするのが運の尽きで、ツイッターなんかで富裕層を観察していると、住み続けて価値が上がったタイミングで売却が、どうやら正解だったりします。
お金の使い方を知らない貧乏人がなけなしの金を払って35年でローンを組んで、奴隷のごとく働いていて抜け出せないのが今の日本の姿だったりしています。
本来であれば多分、富裕層が投資兼その間の住宅として利用し、周辺設備なんかが充実してきて住みやすくなったところで売却して、次の住処を探すイメージです。
2.人口減少と都市崩壊のシリアスな現実
今、日本が直面しているシリアスな問題は少子高齢化と人口減少問題です。
地方に住んでいる方はすでにご存じかと思いますが、地方には若者の姿が見当たらなくなりました。
子を持つ親御さんの話でも息子さんは東京へ就職したりしているので、息子さんや娘さんがそういう選択をする人が多いということは、確実にそういう選択をする人の方が多いので、地方の人口流出は止まりません。
若者が都会へ就職するということは、当然企業でも跡を継ぐ人がいなくなり、企業なんかででも人手不足が深刻になります。
これは単純に賃金の問題というよりは、地方の場合、人口流出が著しいのでいくらお金を積んでも残る人自体が少なくなるんだと思います。
3.人口減少の経済学的シュミレーション
人手不足も初めのうちは賃金なんかで解決できると思いますが、深刻度が増してくると当然、若者の絶対数が足りなくなります。
たとえば結婚して出産したいと思えば収入もそうなんですが、産んで育てる場所が必要になります。
若者がいない地方だと衰退が目に見えているので、極端な話、電気やガスや水道なんかのライフラインの維持さえままならなくなりそうな予感すらします。
事実、台風での千葉はそんな感じで、ボランティアも少なく、復旧が困難を極めています。
経済はお金よりも人だと思っていて、お金は頑張れば稼げるんですが、人がいなくなると、そこの商圏自体存続が危ぶまれます。
たとえば一人食費月2万円支出しているとして、10人減れば20万円が、100人減れば200万円がそこの商圏から消えます。
同じく、公共料金を月6万円支出していれば、10人減れば60万円、100人減れば600万円、そこの商圏から消えます。1.000人減れば6.000万円ですし、10.000人減れば6億円です。食費と合わせて8億円です。
そこの商圏からそれらの金額が減れば、当然、商圏なのでさまざまに波及して、もろもろが減っていきます。
初めは食品で売上が落ちましたが、電気会社やガス会社や水道会社も売上を落としていき、最終的には経済自体が縮小して、サービスを小さくして営業するしかなくなります。
- 「スラム化」しかけた千葉のマンションが、奇跡の復活を遂げるまで
- https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70844
事実、もう東京の方でも老朽化したマンションなんかが管理人とか設備会社が不在で維持できなくなっている事態が散見されてます。
4.お金よりも人がいるところが生き残る
お金がたくさんあればいいのですが、お金がなくなってきているので、みんな当初の想定から思いもよらない事態に陥っているのだと思います。
人件費も今までが安すぎて、当然、人手不足ということは値段が上がってゆくのです。
ちょうどトイレットペーパーやマスクが品薄になったように、足りない物の値段は上がっていきます。
- リサイクルショップでもマスクが売り切れた話
- https://mercari.onechan1977.com/2020/02/mask.html
上がったら買えないのは仕方がないのですが、もし本当に求めている場合、買わなければいけません。
こういう問題が多分、人件費で起こるのは目に見えてます。
お金がある時代なら別なんですが、お金のない時代は必要な物を持っている人の方が強いのです。
それは少子高齢化の日本にあっては、多分、労働力になるでしょう。
みんな働ければ別ですが、高齢化で働ける人が少なかったり、病人の方が多くなれば労働力の値段、すなわち人件費は確実に上がるのです。
当然、お金のない所へ人は集まらず、お金のある所へ人は移動してゆきます。
お金のある所では出会いが活発になり、消費も活発であり、人に物を頼める環境もあります。
しかし、お金のない所では出会いもなく、消費もなく、人に物を頼める環境もなくなります。
こうしてますます若者は地方から離れ、人の多い都会へ移動します。
古代のローマもそうですし、地方ができて、都市ができたのではなく、初めに都市ができて、都市が潤ったので地方に人が流れた歴史があるので、今は都市すら景気が冷え込んできたので、地方は捨てられそうで恐怖です。
身の毛もよだつ話ですが、一応、古代ローマの歴史なんかも学校で習っているので、多分、気づかない人たちが今さらのように驚いているだけです。
人類の歴史もそうですし、都市の成り立ちもそうですし、人のいない所に経済は成り立たないので、住んでる方がアホの時代がまもなくやってまいります。
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