森会長
Kim Kyung Hoon / Reuters

差別的発言よりも差別的現実の方がヤバい


森喜朗会長が女性に対して差別的発言をおこなったことが問題となりました。


それはどちらかと言うと日本国内よりも海外からの批判の高まりにこたえて辞任を求められる活動までに発展しました。


この件については、

  • 女性が入ると会議が長引くや
  • しゃべりすぎる

というきわめて型にハマった考え方で差別した点が問題でした。

しかし、一番の問題はそれを放置している社会であるし、女性の社会進出が遅々として進まない日本社会に向けられているという視点には気づかなかったりしています。

とくに女性におかれましては今回の問題をただたたいて解決するというよりは、女性の社会進出が遅れている今の現状を憂慮する必要があるように思います。

現実では女性は会議にすら参加できていない男社会


森会長の差別的発言は会議に参加する女性に向けられた発言でした。

  • しかし、よ〜く考えてみてください。

今の日本企業では会議に参加できる女性の方が少ないように思うのです。

たくさんの人が参加するオリンピックだから問題になりましたが、日本の一部上場企業でも女性の役員や管理職が少ない点は以前から問題となっており、さまざまな観点から海外メディアで批判されております。

我が国においては,女性の就業が拡大し,就業者に占める女性の割合は43.5%と欧米諸国とほぼ同水準である。他方,管理的職業従事者2における女性の割合は近年逓増傾向にあるものの,13.0%(平成28年)と低い水準にとどまり,欧米諸国のほか,シンガポールやフィリピンといったアジア諸国と比べてもかなり低い。

この批判はあまり問題にならずに、今回の批判だけ問題にするのは、やはり問題だと思います。

逆に言えば女性が会議に参加しているからこのような発言が出るワケで、実際は多くの企業で女性が会議にすら参加していないのが現実なのです。

このことはきわめて重く受け止める必要がありますし、今回の差別的発言をたたいて済む問題ではなく、抜本的な改革が必要になる問題であると思っています。

なぜこのようなことが起こるのかと言うと、それは日本ではいまだに男社会だからであります。

女性は仕事をして働きづらい環境に置かれている現実


なぜなのでしょうか?

女性が働きやすい職場作りや子育てのしやすい環境整備なんかを掲げて政治活動をおこなう議員さんや政治家の方もいたりします。

ところが自民党が大勝しているところを見ると政治の面から変えるのも難しいのだと思います。

政治の面から変えることが難しいとなれば職場でも難しいと思いますし、さまざまな場面でも困難であるように思います。

別に政党に関わらずさまざまな主張のさまざまな党派に投票してもいいのですが、やはりその活動を草の根的に応援して芽を育てていかないと一朝一夕では解決しない問題であると思っています。

女性に優しい政策もそうですし、女性の立場を尊重する議員さんや政治家さんも少ないのが実態なのです。


「あってはならぬ」と言うだけで辞めさせるまでには発展しにくいのです。

私自身、当事者意識として女性として生きるとしたら、結婚や妊娠もそうですし、子育てもそうなのですが、身近に参考となる人がいないので心細い思いをすると思います。

それぐらい女性は仕事をして働きづらい環境に置かれていると思います。

そして私は男性なので女性社会を変えることはできないのです。

女性社会を変えるのは女性にしかできないことなのです。

数こそパワー 辞めさせる力は女性たちが握っています!


逆に人口比で言えば女性の方が圧倒的に多いのですから、女性が集結して政治家や議員さんを政界に送りこんだり、企業でもストライキや団体交渉などおこなえばかなり早期に要求は受けいられそうだと思うのですが、その点も男性と女性ではやり方が違うので問題なのかもしれません。

森会長の辞任をめぐっても、女性がストライキをおこなえば辞めざるをえなくなります。


それは考えなくても可能です。

ただそれだけでは解決しないので、もっと女性が社会に進出しやすい環境整備は必要だと思われます。

本来であれば会や会議の主催者は会議が長くなるようであれば短く力が問われるだけです。

それはすごく簡単なことです。

ですが、日本人に多いのは

  • 言いにくい



  • 言ったら失礼にあたる

から

  • 言わないで我慢する

傾向が認められ、

何かのついでに発散されるパターンが多いような気がします。


ですが、会議であれば

  • 論点と関係がない雑談はご遠慮ください

でもいいですし、

  • 手短かにお願いします

で済む話なのです。実は…。

田舎では井戸端会議は日常茶飯事なのですが、

  • 若い男が数人でしゃべっていると不審者扱いされる

というイメージもあります。

  • 何か悪だくみしてる?みたいな…。

差別と偏見ってそういうもので、その解消はよく話し合うことにつきます。

  • 何話してるの?

それだけで済む話なのです。

  • その話長いからもっと手短かにして?

で…。


その一言が言えないだけで我慢して何かの拍子に発散されるのが日本社会に多いような気がしました。