わく子熱交換 (8)

アルコールの消毒作用は揮発性から 水でも代用が可能


新型コロナの影響で、

  • 消毒作用としてアルコール消毒液の多用

が問題になると思います。


それは必要以上に使用されている恐れがあるからです。

化学を知らない人は、

  • アルコールに消毒作用がある

と思いがちですが、

厳密には、

  • アルコールが揮発しやすい

から消毒用に使われるのであって、

  • 手洗いを徹底して、
  • 水の揮発を利用すれば、

水でも消毒作用が得られます。

本日はこの、

  • 日々使い過ぎていると思われるアルコール消毒液の作用について、

元ビルメンの立場から考察をくわえてまいりたいと思います。

アルコール消毒を多用することにより増える副産物については無理解


アルコール消毒液のアルコールは、

  • 消毒用でエタノール(別名 エチルアルコール)

が使われております。

エタノール自体、

  • 皮脂に触れると揮発して、
  • 皮脂の水分を得ることによって、
  • 揮発する

からです。

つまり、皮脂からは水分が奪われるので、

皮膚は乾燥しがちになります。

ですが、水も黙っておけば常温で揮発しますし、

皮脂からなくなります。

これも

  • 皮脂から水分を奪うことによって揮発しています。

つまり、同じ効果は得られていると考えられます。

一方のエタノールは、

機器や機材にも使われたりしておりますが、

酸化することによって、

  • アセトアルデヒトや酢酸が作成される

と言うことを指摘する人は少ないように思いました。

2021-11-07 エタノールの酸化.001

つまり、アルコール消毒が一般的になるにしたがって、

空気中には、

  • アセトアルデヒトや酢酸が増えている

と考えるのが化学的な物の見方であります。

アルコールで消毒はできるのですが、

その他の副産物については、

理解が及んでいないように思われます。

水であれば以前より水が使われておりましたが、

アルコール消毒液が多用されればされるほど、

この

  • アセトアルデヒトや酢酸は増えている

ことに気がつかれると思います。

それにより、今までにない物質が空気中にただようことになるので、

  • 健康被害や建物被害

も、今までにない被害が及ぶのは想像にかたくないと思います。

水を使える場所や水を使える環境では水にまさるものナシ


なので、

  • 過ぎたるは及ばざるがごとし

のことわざのように、

  • 必要以上に使う必要はない

ワケなのです。

一般的な

  • 流水手洗いと、
  • その後の自然乾燥によって、

細菌のほとんどは死滅します。

それは

  • 流水で流したあと、
  • 自然乾燥で水を揮発する

ことによって、

  • 手から細菌が死滅する

からです。

そして、アルコール消毒液は

  • 水が使えない所や
  • 水が使えない環境

で使用するものです。

  • 水が使用できる環境であれば、
  • 水を使用した方がいい

に違いはありません。

誤った認識は、

過度な結果を生み、

今までにない環境を作り出したりします。

  • 生態系

という言葉があるとおり、

  • 自然界にある物資は
  • 自然界の流れや法則によってありつづけます。

可能な限り、自然に使うのは、

  • カーボンニュートラル

のとおりです。


人工的な物ほど、

  • 使えば使うほど不自然になり、
  • 不自然な結果を招きます。

新型コロナで不安かも知れませんが、

手洗いで足りるのであれば、

流水手洗いし、

その後は自然乾燥するのが、

一番いい消毒法だからです。

タオルで拭いてもいいですが、

タオルの細菌が付いたり、

水の揮発が弱まる

ので、

自然乾燥をオススメしています。

手洗いの疫学とゼンメルワイスの闘い
英彦, 玉城
人間と歴史社
2017-03-01