どんなに真面目に戦っても報われないときがある不条理に負けないメンタルを養うためにオススメ
新型コロナの影響で、アルベール・カミュの『ペスト』が売れています。
それと言うのも
当時の
当時の
- ペストと戦う姿が、
- 新型コロナと戦う姿
に酷似しているからだと思うのですが、
せっかくなので、
- どんなに真面目に戦ってもダメになる
ことがあるという世の中の不条理も勉強されることをオススメしたいと思います。
- 家族を失ったときに立ち直る方法(不条理の哲学)の話
カミュはどちらかと言えば、
この不条理をテーマに書きつづけた作家だからです。
本日はこの不条理の哲学で有名なアルベール・カミュについて考察をくわえてまいります。
人々は何かの原因に理由を求め、型にハマって考えてしまう
サルトルが有名な哲学者であるのに対して、
アルベール・カミュはどちらかと言えば、
作家や演劇という手法で表現活動をおこなっていたことで有名です。
それは1つひとつ言葉にするよりも、
事象や現象として理解した方が伝わりやすいと思ったからです。
代表作の『異邦人』では、
人を殺した犯人がその動機を問われたことで、
- 「太陽がまぶしかったから」
と口にしたことで波紋が広がりました。
それは人を殺した理由だったのですが、
陪審員の人たちは理解することが難しく、
犯人が母親の葬式の翌日に女とエッチをしていた人格的な問題にまで発展し、
疑念を生じさせたからです。
最初の発端は人を殺したことだったのですが、
その理由が、
- 「太陽のまぶしさのせい」
であったり、
母親の葬式の翌日に女とエッチをするヤツだからという理由で、
彼への不信感が高まってしまったのです。
- これは何を表現しているのか?
と言うと、
- 暑さは人を不快にすることもあるし、
- 母親の葬式の翌日に女とエッチをしていたことと、
- 人を殺したことには一切の関係がない
と言う点であります。
つまり、人々は何かに必ず理由を求めてしまうのですが、
実際には、
- 快や不快で人は動きますし、
- 母親が亡くなったとしてもみんな落ち込むワケではない
理由はそうあって欲しい、そうなって欲しいという願望であり、そのように多くの人が思える傾向にすぎない
ですが、人々は何かに必ず理由を求めてしまうため、
- 太陽がまぶしいだけで人を殺すはずはない!
と考えますし、
- 母親が亡くなっているのに女とエッチするヤツは人としてどうなのか?
という疑念を生んでしまうのです。
その理由がないということが不条理でありますし、
理由どおりにいかないということも不条理なのであります。
- どんなに頑張っても死ぬときは死にますし、
- どんなに正しくても死ぬときは死にます。
死ぬということも、
死ぬということなので、
そこに
- 正しさや悪さも関係がなくて、
- 努力や怠惰も一切関係がない
ということに気がつけない人が多いように思います。
新型コロナに関しても、
- 自粛をしたら感染者が減るとか?
- オリンピックを中止にしたら感染者が減るとか?
それは一切、関係がない事柄です。
- 自粛をしても
- しなくても
- 感染者が増える場合もありますし、
- 減る場合もある
からです。
また
からです。
- オリンピックに関しても、
- 中止にしても
- 開催しても
- 感染者が増える場合がありますし、
- 減る場合がある
からです。
そこに理由を見つけたがるのが人間なのだと思います。
それは
- こうしたらこうなる
とか、
- これをしなければこうなる
といった考えや思考は、
蓋然性に過ぎず、
- こうなる可能性が高いし、
- こうなったらいい
という動機づけにすぎないからです。
なので
ことに気がつかれると思います。
- 絶対そうなる保証はどこにもない
ことに気がつかれると思います。
- どんなに真面目に生きてきても、
- 人は病になれば死にますし、
- どんなに不真面目に生きてきても、
- 人は病にかからなければ生きられる
からです。
- 真面目さや不真面目さも関係がなく、
- 善や悪も関係がなく、
- 努力や怠け者も関係がありません。
ですが、人々の思いが強まると、
- 何かに理由を見つけたがりますし、
- 理由がないものほど不気味にうつる
からなのであります。
理由がない不条理ほど人間は一番こわい
- そう、理由がない
ということが一番こわいからです。
- てすが、よーく考えてみてください。
- 新型コロナの件でも、
- 事故や事件なんかでも、
- いい人が助かって、
- 悪い人が亡くなる
ワケでもありません。
それはただ単純に、
- 運であったり、
- たまたま
である場合が非常に多いからです。
- 自粛しても感染しますし、
- 自粛しなくても感染したり
しているワケなのであります。
なので、極端な話では、
- 考えても仕方がないこと
なのであります。
ただ考えれば、
- 多くの人々が望む方法で、
- 新型コロナと戦えるだけに過ぎません。
そして、その戦い方が
- 正解か?
- 間違いか?
はその結果が証明することになるからです。
間違えば修正する必要がありますし、
正しければ喜ぶだけに過ぎません。
一番悪いのは新型コロナという病魔であり、
そうなった以上、その社会は受け容れなければならず、
- いかんともしがたい現実
には慣れるより他ないワケなのです。
ただ、できるだけの願望としては、
- できるだけ多くを失わずに、
健康に暮らせることを望むかぎりなのであります。
それは誰のせいにもできず、
自分自身で後悔のないように生きるかぎりなのであります。
なぜなら、
あなたも明日、
たまたま死んでしまうかも知れないので…。
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