札つきのワル ヒップホップ界の超絶エリート アナーキー


ドラゴンアッシュやジブラはメジャーデビューでしたし、ヒットチャートにノミネートする曲だったりしています。

ですが、本当のヒップホップってけっこう痛烈な社会批判であったり、それこそ黒人が成りあがりのためにやってたところがあるので、格やレベルも違うのです。

日本において本物のヒップホッパーはアナーキーであるという話です。

学歴社会があって、東大卒や早慶卒がエリートだとしたら、アナーキーはヒップホップ界の超絶エリートです。

京都の街に生まれ、小学低学年で両親が離婚し、その後暴走族の総長となり、決闘罪で逮捕され、1年間少年院で過ごしたというドロップアウトぶりは誰もマネすることができないし、それ自体が一つの魂の叫びとして歌詞に強烈な重みを与えています。

ドラゴンアッシュのkjが古谷 一行の息子であったり、ジブラがホテルニュージャパン社長 横井英樹の孫である点と真逆で対照的なのです。

結局、ジャパニーズヒップホップの最大の矛盾は非常に恵まれた環境のこの二人が変にdisりあったことにより崩壊します。


それは多分、お金持ちのお坊ちゃんの喧嘩だったからだと思います。

絶望しかない過去 痛みの作文


アナーキーの詳しい生い立ちは痛みの作文に詳しかったりします。


下駄箱に置き去りのハイヒール
写真の中 笑顔でハイチーズ
家飛び出す前くれたキャンディ
あげたくないけどやるよ ハンデ
綺麗事並べても結局 金
よくある話 子どもでもロンリー
真っ暗な家に慣れた小2
隣の女の子泣き声響く
上じゃ酒飲みの怒鳴り声
白い悪魔 博打が手招きパンク
逃げ道団地 屋上からジャンプ
耳ふさぎたくなるようなニュース
例の現場並んだままのシューズ
未来すらクモの巣にからまる
抜け出すために運命に逆らう Motherfuckker (Anarchy - Fate)

ヒップホップがはやった時代って90年代なのですが、やっぱその頃にも格差があって、けっこうヒップホッパーの人たちは痛烈に社会批判を行なっていました。

ですが、やっぱマスウケと言いますか?大衆ウケって女子にもウケないといけないので、臭いモノにフタをする感じで、売れたのはあまり社会批判が過激ではないドラゴンアッシュやジブラだったりしています。

アナーキーはそんなに売れてませんでしたが、売れてなくても本物にはやはりコアなファンがいて、本物は本物らしく評価されたりしています。

ヒップホップは今の若者にも人気だったりするのですが、やはり90年代の黎明期の、社会批判が過激で、販売することも困難だから自身でレーベルを立ち上げたぐらいのラッパーが本物だと思うのが私なりのヒップホップ論です。

商業と表現の自由の問題ってけっこうあって、みんな大手のレーベルから出している人はどちらかと言うとプロモーション的に過激な社会批判がNGだったりするので、その点が活動限界点だったりします。
給料日に博打 もうNo money
聞き飽きたセリフ もう飲まねぇ
誘惑に溺れたらもう駄目
この街抜け出す方法 金
みんな目の色変えてMo'money
悪魔に操られるような街
真面目に出来ねぇのもしょうがねぇ (Anarchy - Fate)
実際、アナーキーも売れてきたらエイベックスに移籍したので、その点が活動限界点なのかも知れません。

会社人間になるってこういうことですよね?

最後にアナーキーの代表曲、Fateを紹介します。


晩飯はばーちゃんの生活保護
あの国と比べたら贅沢な方
向こうが出すまでは手出すなよって
教えられたけど正解はどう (Anarchy - Fate)
もう、これは完璧に本物のヒップホッパーだ!

以上、アナーキーが大好きな話でした。