金が買われるのはドルへの不信


金がいままでにない価格で買われています。


金が買われると言うことは端的に言ってお金に対して信用がなくなっていることを指し示します。

お金と商品の関係はこちらでしました。

お金に対して商品があり、お金と商品は等価で交換されるのですが、お金の信用がなくなってくるとこの同じ商品である金へお金が流れていく現象が起きます。

と言うのもお金は信用が紙に印刷されているからです。

経済活動が停止している際に明らかになりますが、商品が生産されない状況が生じます。

金が買われる理由


投資をしている人たちはお金を増やすことを考えているのですが、商品が生産されなくなったとき、お金は増やせないと判断するので金を購入し始めます。

金は金自体、価格が上がるワケではなく、金が買われることによって価格が上がるのです。

お金が信用であるとすれば、その信用が信用を生んでいくので、お金で持っておいた方が投資に利用でき、その信用がまた信用を生みます。

ですが、今はその信用が信用を生んでいるのですが、商品の生産活動が止まっているため、それを信用できない状況へ追い込まれております。

お金のよさはこの信用が信用を生んで増えつづけていくところなのですが、その信用が失われかけているので、金にお金が流れ始めるのです。

金自体はなんら生産活動も行わないし、価値自体増やすものではないのですが、信用を失った市場からお金がなくなってゆくときに買われるのが金であるので、金の価格が上がることになってゆきます。

金自体が商品(コモディティ)


つまり、金自体が商品なので、商品で価値を保存した方がいいという選択なのです。

同じ商品でも卵であれば賞味期限がありますし、缶コーラであっても賞味期限があります。

卵であれば満腹の際はいりませんし、缶コーラでも喉が乾いてないといりません。

なので、賞味期限もなく、使用価値もない金がコモディティとして選択されるのです。

お金を刷り続けるとお金の価値が下がって物の価値が上がりインフレになる話はこちらでしました。

このインフレになった際、お金で持っていると商品に対してお金の価値が下がるので、同じ商品の金で持っておくのです。

そうすると、お金は刷った分、価値が下がっているのですが、金は刷られたり、かさ増しされてないので、商品に対して相対的に同じ価値で保存されていることに気がつくと思います。

お金は先に述べた通り、信用が信用を生む形で投資されたりしています。

そして、日本に関わらずアメリカのFRBもお金を刷って企業の債権なんかを買い始めました。


ってことは企業の債権が回収できない場合はドルも信用をなくしますし、今まで投資をしていたドルの信用もなくなるワケなのです。

株価は上がっても業績は回復しない


日本であれば日銀がETF買い入れという形で日経平均の株を購入したりしているのですが、それも信用があるからで、ですがその刷られたお金は実際に流通しているワケではないのです。

そして、株価は上がったと大喜びしているのですが、それは単純にお金の総量が増えた分、株価の総量も増えているだけで、実際に流通している日本円が売上を上げない限り、企業の業績を回復させる方法がなかったりします。

こうして、信用から信用で債権の購入に動いたり、株の購入に動いたりすれば、やはり実際に商品が売買されているワケではないので、業績は回復しないワケなのです。

んで、この状態は商品が生産されて売上や利益が元に戻るまで続けられるのですが、当然、新型コロナが長期化するとその可能性すら疑義がはさまれたりします。

企業の生産活動は停滞または中止されてます。

株価は上がったままです。

しかも、それは日本政府が株を買ったり、アメリカのFRBでさえ企業の債権を購入しています。

以上の事実から、企業の業績回復が難しいと判断されるとき、その信用が崩れるので、無残にも今まで投資した金額が水の泡になるかのように一斉に金へお金が流れ始めるのです。

当然、物価は上がったままです。

ですが、お金の価値が下がっているので値段は下がっているように見えます。

今現在、金へ投資すれば今現在のお金の価値を金へ受け継ぐことができ、商品と等価で交換できる状態で保存できるのです。

これからこの事実に気がつき始めた人たちが金を買い、またはデジタルコールドであるビットコインへお金を移動し始めるとき、ドルの価値も下がりますし、円の価値も下がり始めるのです。

以上、ドルが基軸通貨でなくなる日の話でした。